自民党の石破茂幹事長は19日午前の記者会見で、島根県が22日に松江市で開く「竹島の日」式典に島尻安伊子内閣府政務官を派遣することについて、「わが国として最大限配慮していることを認識していただけると思う」と述べた。政府主催式典の開催を見送る代わりに、政務官を派遣することへの韓国側の理解を求めた格好だ。 石破氏は、韓国で25日に朴(パク)槿(ク)恵(ネ)氏の大統領就任式を控えていることを踏まえ「わが国の主権の問題なので、国内的に姿勢を示すことが必要だが、このことで両国関係の悪化を避けるのは当然だ」と説明した。その上で政府主催の記念式典について「衆院議員の任期中に実現すべく、条件を整えるという認識に変わりない」と述べ、来年以降の開催に意欲を示した。 自民党は昨年の衆院選の総合政策集で、政府主催の「竹島の日」記念式典開催を掲げたが、時期を明示していなかった。