米国のシンクタンク「戦略・予算評価センター」のアンドリュー・クレピネビッチ所長が「中国をいかに抑止するか:第1列島線防衛の場合(How to Deter China: The Case for Archipelagic Defense)」と題する論文をForeign Affairs誌の2015年3月/4月号に寄稿した。 クレピネビッチは「エアシー・バトル(AirSea Battle)」を提唱して米軍に強い影響を与えた人物であり、今般提唱した「第1列島線防衛」も米軍に何らかの影響を与える可能性がある。この論文でクレピネビッチは、有事における中国軍の西太平洋進出を阻止する上で、南西諸島から台湾、フィリピン、ベトナムに至る第1列島線の防備を固めることの重要性を説き、その際には米国および第1列島線諸国の陸上戦力が大きな役割を担うことを強調し、特に陸上自衛隊に強い期待を寄せている。 なぜ陸上戦力が求