黒船来航1853年、開国1854年、そしてこれが1880年代の日本。 撮ったのはアドルフォ・ファルサーリ(Adolfo Farsari)です。過ぎし日の世界を今に伝える写真。息を呑むばかりですね。 写真に劣らず興味が尽きないのが、ファルサーリの生涯でしょう。 北イタリア生まれ。ナポリで陸軍入隊。借金から逃げるようにアメリカに渡り、奴隷制廃止運動に傾倒し南北戦争では北軍に入隊します。書物だけ頼りに独学で写真を覚えて独立、小金持ちの未亡人と結婚。2人の子宝に恵まれながらも離婚。またまた逃げるように単身日本に渡って横浜で写真館を構え、土産物や出版物を手広く扱う会社を起業します。 なんかよくわからないけど、日本初(?)のガイドブックも自分で調べて出してたみたいですよ。晩年はホームシックでイタリアに帰ってしまいますが。 カメラ大国日本で最初に写真が盛んになった街は横浜と長崎。 1860年代から横浜に
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