ニホンウナギの資源状態について 独立行政法人 水産総合研究センター ウナギ総合プロジェクトチーム 要約 ニホンウナギは熱帯外洋域で産まれ北赤道海流、黒潮に乗って亜熱帯、温帯のアジア各 国沿岸に来遊する。沿岸に来遊したシラスウナギは、産卵回遊までの間、河川に溯上し定 着するものの他に、溯上せずに湾内・河口に留まるもの、一回遡上しても再び海に戻るも の、海と川を何度も行き来するものがいることが分かってきた。三河湾、児島湾-旭川水 系の例では半数以上が汽水・海水域に留まり、 溯上したまま川に留まる比率は小さかった。 産卵海域で採捕された親魚については海水、あるいは主に海水での生活履歴しか持たない 個体が半数に近く、淡水域に留まっていた個体の比率はやはり小さかった。 シラスウナギの来遊量はエルニーニョに伴う塩分フロントの移動、北赤道海流外洋域に おける中規模渦の活動など海洋環境の影響を受け変動して
ジャワうなぎ、日本へ 「世界最後の稚魚市場」から 東アジアでの激減背景に (2013年04月20日) 東アジアでウナギ稚魚の不漁が続く中、ウナギ養殖のインダスト(熊本県玉名市)が、「ジャワうなぎ」の日本輸出を目指して奮闘している。西ジャワで養殖を始めて7年目。成果は実りつつあるが、日本人の口に合うウナギの育成が今後の課題だ。 中川勝也社長はインドネシアを「世界で最後の稚魚市場」と表現する。同社によると、世界で確認されているウナギの仲間18種のうち、7種が生息するインドネシア近海がウナギ発祥の地だと考えられており、稚魚は豊富だという。 ウナギの漁獲量が激減する日本での需要は大きい。日本のコンビニや流通業者から「早く届けてほしい」との要望が日に日に強くなっているという。 http://www.jakartashimbun.com/free/detail/10643.html 1960年代から
昨日のクローズアップ現代(国境の海で魚が消える ~追跡 中国虎網漁船~)を録画で見ました。内容はこんな感じ。 豊かな資源を求めて、東シナ海に押し寄せる中国漁船。 漁場を追われ急速に衰退する日本漁業。 漁船が担ってきた国境の監視機能も低下しています。 日本は日中共同水域の資源管理を中国に呼びかけたが、中国から拒否されている。 漁業の衰退で中国漁船が国境の中に入りやすくなっている。 中国が虎網というむちゃくちゃな漁法で乱獲をしまくっているので、日本の漁師さんたちが困っているというお話です。中国の虎網漁船を取り締まる水産庁の監視船の乗組員は、「我が国の水産資源を責任もって守る」と熱く語っていました。 NHKのサイトでクローズアップ現代の全文文字おこしがあります。見逃したかたは、こちらをどうぞ。 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3329_al
北海道日本海側のスケトウダラが激減しています スケトウダラは、北海道で重要な水産資源の一つであり、ニシンがほぼ消滅した現在は、スケトウダラに依存した漁村も多い。同じスケトウダラでも、産卵場や生育場所が異なる複数の群れが存在し、それを「系群」と呼びます。日本周辺には、 太平洋系群 日本海北部系群 根室海峡系群 オホーツク海南部系群 の4つのスケトウダラの系群があります。このうち日本海北部系群の資源が極度に悪化しているのです。 資源量が減って、漁獲割合が上がる? 漁業資源の状態は、独立行政法人 水産総合研究センターによって、まとめられています。 http://abchan.job.affrc.go.jp/digests24/html/2410.html 1990年代後半から資源が直線的に減少し、底引き網、延縄ともに撤退が相次いでいます。1997年から、国によって漁獲枠が設定されて、漁業者がそれ
太平洋クロマグロを管理する国際機関WCPFCのレポートのドラフトが公開されました。例によって、例のごとく、国内外で報道の方向が180度違います。 太平洋マグロ、規制継続なら20年で3・6倍に 読売新聞(2013年1月10日09時22分) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130109-OYT1T00226.htm 日本近海を含む太平洋産のクロマグロ(親魚)が、2030年までに最大で10年の3・6倍に増える可能性があるとの予測を、漁業管理機関「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」の科学委員会が8日公表した。 日本で消費されるクロマグロのうち、太平洋産は約7割を占めている。資源量の増加は、将来的な価格下落につながる可能性もあり、日本にとっては朗報といえそうだ。 web魚拓 太平洋のクロマグロは2030年に3・6倍に 国際委員会が予測、現行水準
大気中の二酸化炭素などの増加による温暖化は意図しない気候改変だが、これを打ち消すために意図的な気候改変をするべきだという提案がある。英語では geoengineering と言われることが多いが climate engineeringとも言われる。日本語では「気候工学」で知られるようになってきた。これには、地球のエネルギー収支に介入するものと炭素循環に介入するものがある。炭素循環への介入のうちに、海洋のプランクトンにとって栄養となるものをまくことによってプランクトンによる二酸化炭素吸収を活発化させようというものがある。栄養としてまずあげられたのは鉄だ。 2年前までの気候工学の状況は杉山ほか(2011)の解説があり、海洋鉄散布の部分は、その実験(ただし基礎科学的なものであり直接に気候改変を意図したものではない)に参加したことがある西岡純さん(北大低温研)が執筆している。 その解説にも書かれて
持続可能な漁業にするためには、どれだけ産卵する親魚を取り残すべきか、この1点が重要なのです。日本で売られているシシャモは卵を一杯抱えた♀がほとんどですが、♀ばかりで泳いでいるわけではありません。♂は選別機で分けてロシア・東欧向けに冷凍して販売され、♀は日本が買付けて食卓に上っているのです。20年前には、♀は日本向け、♂は、価格が安いフィッシュミール向けでしたが、今日では♂もロシア・東欧が食用とするようになっています。 また、フィッシュミール価格自体も、アトランテックサーモンを始めとする世界の養殖水産物の生産が、上位10カ国では、日本を除いて右肩上がりに増大していく中、価格が上昇しているのです。水産資源が正しく管理され、持続的であれば、水産業は持続的に儲かる構造になるのです。 図1は、インターネット上で公開されている、アイスランドの調査船2隻がカラフトシシャモの魚群を探索している様子です。資
研究者 塚本勝巳(会長,東京大学大気海洋研究所・教授) 曾萬年(国立台湾海洋大学・講座教授) 李泰源(韓国忠南大学・教授) 窦硕增(中国科学院海洋研究所・教授) 大竹二雄(東京大学大気海洋研究所・教授) 木村伸吾(東京大学大気海洋研究所・教授) 望岡典隆(九州大学・准教授) 青山 潤(東京大学大気海洋研究所・特任准教授) 韓玉山(国立台湾大学・副教授) 吉永龍起(北里大学・講師) 篠田 章(東京医科大学・講師) 海部健三(東京大学・助教) Michael J. Miller(東京大学大気海洋研究所・研究員) 渡邊 俊(東京大学大気海洋研究所・研究員) 阿井渉介(作家,日本さかなの会・理事長) 業界関係者 吉島重鐵(顧問,日本鰻協会) 全国淡水魚荷受組合連合会(会長・ 鈴木紘彦) 全国蒲焼商組合(理事長・涌井恭行) 日本養鰻漁業共同組合連合会(会長・
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