東京都立立川高等学校に通い、在日米軍の横田飛行場でアルバイトをしながら映画浸りの日々を送った後、一橋大学へ入学。同級生には石原慎太郎がいた。 1956年、大学を卒業後、東宝へ入社。千葉泰樹・黒澤明・堀川弘通・成瀬巳喜男・本多猪四郎・川島雄三・須川栄三・古澤憲吾・恩地日出夫らの助監督を経て、1969年、密室の人間群像を緊迫したサスペンスとして描いた黒沢年男主演のアクションスリラー『死ぬにはまだ早い』で監督に昇進。続く『白昼の襲撃』、『豹(ジャガー)は走った』(1970年)とともにその才気が注目され、東宝では異色のアクション監督の誕生と期待された。 千葉真一は西村とテレビドラマ『燃える捜査網』(1975年 - 1976年)[1]、『大非常線』(1976年)[2]、テレビ映画『東京大地震マグニチュード8.1』(1980年)と自身の主演作品でタッグを組んでおり、「(西村の)都会的でハードボイルドな