兵庫県庁内部告発文書問題(ひょうごけんちょうないぶこくはつぶんしょもんだい)は、2024年(令和6年)3月に日本の兵庫県で幹部職員が行った内部告発の取り扱いを巡り、第53代[注 1]知事の斎藤元彦が当該職員を処分した問題である。斎藤知事批判文書問題(さいとうちじひはんぶんしょもんだい)とも呼ばれる[1]。 斎藤元彦(2021年兵庫県知事選挙) 67年ぶりの保守分裂選挙となった2021年兵庫県知事選挙で日本維新の会および自民党の一部県議会議員、両党の県選出衆参全議員からの推薦を受けて当選して知事に就任した斎藤は前任者で5期20年を勤め上げた井戸敏三の時代から進められていた諸施策の大多数を否定し、竣工から半世紀余りを経て建て替えが予定されていた県庁舎の整備計画を白紙撤回したのを始め[2]、井戸知事の時代には県内の市町長と定期的に行われていた意見交換会の回数を削減するなど市町とのコミュニケーショ