2014年9月27日、JP Aerospaceは、実験を詰め込んだ2000個のピンポン玉を宇宙の淵に打ち上げる。 これはPongSatと呼ばれている。世界中の学生たちからPongSatが送られてきた。私たちはそれを、気象観測用気球を使って地上約3万メートルに打ち上げる。そこで気球が切り離され、PongSatのペイロードはパラシュートで地上に戻ってくる。着陸したピンポン玉は、飛行データとともに作者の元へ送り返される。 PongSatに搭載されたものを見るたびに、私は衝撃を受ける。送られてくるのは、植物の種のような簡単なものから、複雑な高層大気実験装置までいろいろだ。私が気に入ったのはマシュマロだった。ピンポン玉の中にマシュマロを入れて3万メートルの上空に打ち上げると、マシュマロはピンポン玉の内側いっぱいに膨らむ。そして、フリーズドライになる。それを回収した学生は、大気のてっぺんを旅してきた結