昨夏に天の川銀河中心の巨大ブラックホールを接近通過した天体が、引き裂かれることなく生き残ったことがわかった。観測から、この天体は当初予測されたガス雲ではなく、連星が合体してできた巨大星とみられている。 【2014年11月6日 Keck Observatory】 天の川銀河の中心にある、太陽の数百万倍もの質量を持つ巨大質量ブラックホールのそばを2013年夏に通過することで注目されていた天体G2が、意外にも何事もなく残っていることが米・ハワイのケック天文台での赤外線観測からわかった。これまでG2は地球3個分ほどの重さの水素ガス雲と考えられ、ブラックホール接近時に重力の影響で引き裂かれるようすを観測すれば、ブラックホールやその周辺環境について探る手がかりになるとして注目を集めていた。 ブラックホールのそばを通過したG2。ケック望遠鏡で撮影した赤外線画像では広がった像となりブラックホールの位置(緑
慶應義塾大学大学院理工学研究科の竹川俊也(修士課程2年)と同理工学部物理学科 岡 朋治 准教授らの研究チームは、国立天文台野辺山45 m電波望遠鏡を用いて、天の川銀河中心の巨大ブラックホール周りを回転するガスリング「核周円盤」について詳細な電波分光観測を行い、その化学組成を初めて明らかにしました。その結果、核周円盤には比較的簡単な構造の分子が多く含まれる事が分かりました。これは、核周円盤内部が大きな分子の存在できない過酷な環境である事を意味しており、この事は過去の中心核巨大ブラックホールの活動性と密接に関係している可能性があります。 今回得られた観測データは、天の川銀河中心と他の銀河の中心とを比較研究する上でも非常に有用なものであり、今後多くの研究に活用されることが期待されます。 本研究成果は、8月12日発行の米国の天体物理学専門誌『The Astrophysical Journal Su
発表のポイント 最近見つかった、鉄の検出されなかった星の化学元素組成を、宇宙で最初にできた星(初代星)の超新星爆発で放出される元素によって説明した。 太陽の数十倍の質量をもつ初代星が超新星爆発を起こしてブラックホールになる場合の理論計算を行い、この時に放出される元素の組成と見つかった星の観測データを比較した。 将来世界の大型望遠鏡で取得される観測データを、本研究のような理論計算と比較することによって、初代星の性質についての理解がすすむことが期待される。 概要 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)の石垣美歩研究員らは、最近見つかった鉄が検出されなかった星は、宇宙で最初にできた初代星が一生を終えたときの超新星爆発で放出した元素から生まれたことを明らかにしました。 見つかった星は、鉄とカルシウムの水素に対する割合が太陽のおよそ1千万分の1以下と、これまでに見つかっていたものよりは
謎の天体、宇宙竜巻「トルネード」の詳細な電波観測から、「トルネード」の形成過程が解明されました。 宇宙竜巻「トルネード」は、らせん状の特異な形をした天体です。過去の研究で、回転ブラックホールからの双極ジェットによって形成されたとする説が提唱されました。しかし、ブラックホールの候補天体が見つからず、「トルネード」の正体についての論争に終止符が打たれることはありませんでした。 酒井大裕(東京大学)と岡 朋治(慶應義塾大学)らの研究チームは電波望遠鏡による観測を行い、「トルネード」に付随している二つの分子雲を検出しました。また、それらの分子雲と「トルネード」が激しく衝突している証拠も見つけました。さらに分子雲同士も、過去に激しく衝突したことを観測結果は示しています。 これらの観測結果から、分子雲の衝突によって発生した衝撃波の影響で、一時的に効率よく物質がブラックホールに落ち込み、ブラックホールか
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【2014年3月31日 NASA】 多くの銀河の中心にある超巨大質量ブラックホールはどのように生まれたのか。そのヒントとして観測された矮小銀河のブラックホールが、予測よりも重いことがわかった。現在の有力説に異を唱える結果となるか、さらなる確認が待たれる。 矮小銀河の一例として観測されたNGC 4395(赤外線像)。銀河全体で天の川銀河の1000分の1の質量しかなく、バルジ(球殻状)構造も見られないが、その中心(とくに明るい部分)には巨大質量ブラックホールが見つかっている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) NASAの天文衛星「WISE」の全天赤外線観測データから、数百個の矮小銀河の中心にブラックホールが見つかった。これらのブラックホールは予測よりも重い、太陽の1000〜1万倍の質量を持つ。 矮小銀河は大規模な進化プロセスを経ていないので、宇宙初期のころの原始的な銀河と
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国立天文台の研究チームは、すばる望遠鏡を用いて 29 個の合体銀河の高解像度赤外線観測を行いました。その結果、観測したほぼすべての合体銀河で少なくとも一つの超巨大ブラックホールが大量の物質を飲み込んで活性化され、明るく輝いていることが分かりました (図1)。一方で、合体銀河は複数の超巨大ブラックホールを持つと考えられるにもかかわらず、明るく輝く超巨大ブラックホールが複数検出された銀河の割合は、約 15% しかないことも分かりました。合体銀河中の超巨大ブラックホールの活性化は、ごく周辺のガスの運動などによって決まっていて「個性」がある、と研究チームは考えています。今後、合体銀河における超巨大ブラックホールの活動性の解明が、観測・理論研究の両面から期待されます。 図1:すばる望遠鏡で撮影した合体中の大光度赤外線銀河の赤外線画像 (観測波長 2.2 マイクロメートル; K バンド) の例。視野は
東京大学大学院理学系研究科の大学院生・泉拓磨氏(修士課程2年)、河野孝太郎教授を中心とする国際研究チームは、南米チリのアルマ望遠鏡を用いて、NGC1097という銀河の中心にある、活動的な超巨大ブラックホール周辺の高密度分子ガスを、過去最高の感度で詳細に観測することに成功しました。その結果、このブラックホール周辺環境ではシアン化水素(HCN)の大量生成に特徴付けられる特異な化学組成が実現しており、その原因はブラックホールの影響で周囲の環境が高温に加熱されていることだと示されました。こうした、ブラックホール周辺環境に特徴的な分子の観測を逆手に取ることで、今後は塵に埋もれて可視光などでは観測できない「埋もれたブラックホールの探査」も可能になると考えられます。 研究背景 近年の観測研究の発展により、多くの銀河の中心部には超巨大ブラックホール(注1)が存在することが明らかにされつつありますが、一体ど
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Music: "Lost in Space" by Lars Leonhard, courtesy of artist. http://www.lars-leonhard.de/ This animation of supercomputer data takes you to the inner zone of the accretion disk of a stellar-mass black hole. Gas heated to 20 million degrees F as it spirals toward the black hole glows in low-energy, or soft, X-rays. Just before the gas plunges to the center, its orbital motion is approaching the s
【2013年6月21日 ヨーロッパ南天天文台】 欧州の超大型望遠鏡による観測研究で、銀河中心ブラックホール周辺から低温の塵(ダスト)の風が押し流されているようすが明らかになった。 NGC 3783の活動銀河核(イラスト)。トーラス構造の両極の塵が中心にひそむブラックホール周辺の強烈な放射によって外側へ押し出されている。リリース元からCG動画を見ることができる(提供:ESO/M. Kornmesser) 過去20年間にわたる研究から、私たちの天の川銀河を含むほとんどの銀河の中心には、巨大質量ブラックホールがひそんでいることがわかっている。周囲の物質を引き込みながら成長するブラックホールの周囲には、吸い寄せられた塵(ダスト)が集まるドーナツ状(トーラス)構造が存在する。 銀河中心ブラックホールの中には、その成長過程で、ひじょうに明るい放射をする「活動銀河核」(AGN)を形成するものもあり、そう
【2013年6月13日 NASA】 10年前に周囲のガス物質を旺盛に食べている様子が観測されていた巨大質量ブラックホールが、最近は大人しく眠っていることが観測から明らかになった。 ちょうこくしつ座銀河NGC 253。オレンジ色の斑紋の部分が「ニュースター」がとらえた高エネルギーX線源。中心部近くの青っぽい光点は「ニュースター」で見つかった超高光度X線源(ULX)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/JHU) 1300万光年彼方にあり激しい星形成活動が見られる、ちょうこくしつ座銀河(NGC 253)の中心には、太陽の500万倍の超大質量ブラックホールがある。2003年にX線天文衛星「チャンドラ」が、ブラックホールに吸い込まれていく物質が1000万度にまで熱せられ放射するX線を検出することで発見したものだ。 ところが2012年に、別のX線衛星「ニュースター」がチャンドラと同
ブラックホールに落ち込む最後の1/100秒の解明へ -ガスが最後に放つ高エネルギーX線を初めて捉えた!- ポイント 「すざく」衛星に搭載した硬X線検出器で10億度超の高温ガスを測定 高温ガスがブラックホールに消える瞬間、急激に加熱されることを発見 ブラックホール存在の直接証明に一歩前進。次期衛星で更なる飛躍へ 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、京都大学、日本大学、東京大学は、代表的なブラックホール天体である「はくちょう座X-1」[1]をX線観測衛星「すざく」[2]で観測し、ブラックホールに高温ガス[3]が落ち込む最後の100分の1秒[4]に、10億度以上にまで急激に加熱され、高エネルギーX線を出すことを突き止めました。これにより、ブラックホールの直接的な証明に一歩近づくことができました。これは、理研仁科加速器研究センター(延與秀人センター長)玉川高エネルギー宇宙物理研究室の山田真
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