ローレンス・サマーズ元財務長官(元ハーバード大学学長、現教授)が、米経済の日本化について警告している。 債券市場が示しているのは、次の世代にわたってFRBが好むインフレ指標について市場が1%ぐらいしか予想していないことだ。 これが意味するのは、米国が本質的に日本と同じ場所に行き着いたということだ。 サマーズ氏がBloombergで、米経済の日本化について警鐘を鳴らした。 同氏が債券市場について言及したのは、長期債利回り・長期の物価連動債利回り・ブレークイーブンインフレ率が極めて低水準まで低下した点だ。 「物価連動債(利回り)はゼロを大きく割り込み、-1%に近づき、ゼロになった。 流動性の罠と言われる現象であり、趨勢的停滞としても知られる。 市場は十分な需要がないことを示しているんだ。」 サマーズ氏は、総需要が不足していると言いたいようだ。 もっとも、株価急落局面での債券利回りをとらえて、需