今度は、日清戦争で、清国の渤海湾・黄海での海軍力を壊滅させた威海衛攻略作戦についてです。 威海衛攻略は、現に敵艦隊のいる軍港の攻略戦であり、陸軍・海軍協同の作戦として遂行されました。陸軍の敵前上陸を海軍が援護し、陸軍は陸地の砲台を占領することによって海軍を支援して、現に協同の実をあげました。陸軍・海軍がそれぞれ独自の戦いを行ってきたこれまでの戦争の経過とは異なった様相の作戦でした。以下にその詳細を確認したいと思います。 なお、このページでの引用等で、引用元を記していない場合には、すべて「4 日清戦争の経過」のページに記した引用元から引用を行っていますこと、ご了解ください。 日本軍、威海衛攻略作戦の決定と準備 直隷決戦に備えて、北洋水師を潰滅させるための威海衛作戦 1894年12月9日、軍事行動もままならぬ厳冬の遼東半島では冬営するが、暖かくなって軍事行動ができるようになった時の直隷決戦に備