このページでは、主に子供の「精神療法」として利用されている「箱庭療法」と「遊戯療法」について、説明させていただきます(その他の「精神療法」につきましては、「精神療法1 精神療法の種類と一般精神療法・簡易精神療法」のページをご参照ください)。 1.箱庭療法 「箱庭療法」は、1929年、イギリスの小児科医ローエンフェルトが、子供のための心理療法として考え出したものです。それを、ユング派の心理療法家ドラ・カルフが「砂遊び療法」として発展させました。 後に、日本の心理療法の第一人者であり、ユング派の心理療法家でもある河合隼雄氏が日本に持ち込み、「箱庭療法」と名づけました。 その方法はいたって簡単で、52cm×72cm、高さ7cmの長方形の箱に砂を入れます。さらに、動物や植物、建物などのさまざまなおもちゃ、人形などを用意して、適当な場所においておきます。 患者(クライエント)は、箱庭のなか