タグ

ブックマーク / www.aozora.gr.jp (7)

  • 尾崎放哉選句集

    青空文庫版まえがき このHTMLファイルには、種田山頭火と並んでいわゆる自由律俳句を代表する俳人、尾崎放哉(おざき・ほうさい。一八八五―一九二六)の作品を年代を追って並べた。放哉の句作は早く中学時代に始まっており、四一歳で死去するまでの足どりを十の時期に区分してある。 ここに掲載したのは、もとより放哉の句すべてではなく、ごく一部にすぎない。選択にあたっては、若い人々に読まれることを願い、できるだけ平明なものに絞った。また、各章のはじめにはその時期の放哉についての簡単なコメントをつけてある。 放哉の句は表記が異なって公表されているものが少なくない。デジタル化にあたり、『尾崎放哉句集』(彌生書房)『尾崎放哉全句集』(春秋社)を底とし、表記が異なるものは双方を掲載した。( )付きの句の表記は『尾崎放哉全句集』に基づく。〈編集―青空文庫・浜野〉 ○目次 中学時代|一高時代|大学時代|東京時代|京

  • 夢野久作 恐ろしい東京

    久し振りに上京するとマゴツク事や、吃驚させられる事ばかりで、だんだん恐ろしくなって来る。田舎にいると、これでも相当の東京通であるが、場に乗り出すと豈計らんやで、皆から笑い草にされる事が多い。 横浜から出る電車は東京行ばかりと思って乗り込んで、澄まして新聞を読んでいるうちにフト気が付くと大森林の傍を通っているのでビックリした。モウ東京に着く頃だがハテ、何処の公園の中を通っているのか知らんと思って窓の外を覗いてみると単線になっているのでイヨイヨ狼狽した。車掌に聞いてみると八王子へ行くのだという。冗談じゃない。這々(ほうほう)の体で神奈川迄送り戻された。 銀座尾張町から上野の展覧会へ行く積りで、生まれて初めての地下鉄へ降りてみる。見渡す限り百貨店みたいで、何処で切符を売っているのかわからないし、プラットフォームらしいものもないので、間違ったのかなと思って又石段を上って見ると、丸キリ知らない繁華

    urza358
    urza358 2010/04/03
    山の手線電車が田町に停まったら、降りた人が入口を開け放しにして行って寒くてしようがないので、入口を閉めようとしたがナカナカ閉まらない。直ぐ傍に立っている喜多実君と坂元雪鳥君とであったかが腹を抱えて笑っ
  • 小栗虫太郎 オフェリヤ殺し

  • 牧野富太郎 植物一日一題

    ジャガタライモ、すなわちジャガイモ(Solanum tuberosum L.)を馬鈴薯ではないと明瞭に理解している人は極めて小数で、大抵の人、否な一流の学者でさえも馬鈴薯をジャガイモだと思っているのが普通であるから、この馬鈴薯の文字が都鄙を通じて氾濫している。が、しかしジャガイモに馬鈴薯の文字を用うるのは大変な間違いで、ジャガイモは断じて馬鈴薯そのものではないことは最も明白かつ確乎たる事実である。こんな間違った名を日常平気で使っているのはおろかな話で、これこそ日文化の恥辱でなくてなんであろう。 昔といっても文化五年(1808)の徳川時代に小野蘭山(おのらんざん)という草学者がいて、ジャガタライモを馬鈴薯であるといいはじめてから以来、今日にいたるまでほとんど誰もこれを否定する者がなく、ジャガタライモは馬鈴薯、馬鈴薯はジャガタライモだとしてこれを口にし、また書物や雑誌などに書き、これをそう

  • チェスタートン 直木三十五訳 金の十字架の呪い

  • 夢の久作(夢野久作) 人間腸詰

    あっしの洋行の土産話(みやげばなし)ですか。 イヤハヤどうも……あんまり古い事なんで忘れちゃいましたよ。何なら御勘弁願いたいもんで……ただもうビックリして面喰(めんくら)って、生命(いのち)からがら逃げて帰(けえ)って来たダケのお話でゲスから……。 ……ヘエ……あの話。あの話と申しますと? ヘエ。世界が丸いお蔭で、あっしが腸詰(ソーセージ)になり損なった話……。 うわあ。こいつあ驚いた。誰からお聞きになったんで。ヘエ。あの植木屋の六から……弱ったなあドウも。飛んでもねえ秘密をバラしやがって……アイツのお饒舌(しゃべり)と来た日にゃ手が附けらんねえ。死んだ親父(おやじ)から聞きやがったんだナ畜生……誰にも話したこたあねえのに……。 ヘエヘエ。これあドウモ御馳走様でゲス。こうやって自分の手にかけたお座敷で、兄弟分(きょうでえぶん)がこしれえたお庭を眺めながら、旦那様のお相伴(しょうばん)をして

  • 作家別作品リスト:小酒井 不木

    名は小酒井光次(こさかいみつじ)。医学博士。東北帝国大学教授。生理学の分野では当時世界的な権威だったという。1921(大正10)年から雑誌「新青年」に探偵、犯罪を主題にした小説、論文を発表。翌年、病気のために退職。1924(大正13)年から探偵小説家として格的に活動した。小酒井不木については「奈落の井戸」(もぐらもち氏作成)が詳しい。筆名の読みは、「こさかいふぼく」、「こざかいふぼく」の二通りが流布しているが、もぐらもち氏は検証の結果、「こさかいふぼく」が妥当との結論を導き出している。 「小酒井不木」 公開中の作品 誤った鑑定 (新字新仮名、作品ID:46675) 暴風雨の夜 (新字新仮名、作品ID:48056) ある自殺者の手記 (新字新仮名、作品ID:48086) 安死術 (新字新仮名、作品ID:46676) 按摩 (新字新仮名、作品ID:48085) 暗夜の格闘 (新字新仮名、作

  • 1