18年は「BIMの課題と可能性」第130~132回で取り上げた「BIMデータを使用した建築確認申請」の続報から始動する。独立系の建築設計事務所フリーダムアーキテクツは、BIMベンダーなどと協働して4号建築物に限定し確認申請の仕組みにBIMデータを持ち込み、確認済証の受領を実現していたが、それらスキームを木造3階建てまで拡張するもの。 □設計時に2階以下では不要の構造計算を行い高度な安全性確保が必須となった木造3階建て住宅□ 国土交通省の「木造3階建て住宅及び丸太組構法建築物の建築確認統計について」(17年6月26日)では、木造3階建て以上戸建てなど住宅の16年度累計棟数は2万5869棟(前年比6・6%増)となっている。増加の背景には、土地の高度利用、二世帯住宅、ゆとりある住宅の実現など木造3階建て住宅へのニーズの高まりがある。 一方で、木造3階建ては、2階建てとは建築基準法上の制限が異なり