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scienceとbook_reviewに関するurza358のブックマーク (5)

  • 哲学者は物理学者の本気の拳をどう受け止めるか…谷村省吾「一物理学者が観た哲学」を読んで|R. Maruyama

    こんなものが読めるとは思っていなかった。驚き、悲しみ、何度も頭に血がのぼった。そして、著者の気度に慄いた。 物理学者の谷村省吾先生(以下、谷村氏)による、『〈現在〉という謎』への「補足ノート」が公開された。書の発行時から、公開が予告されていた文章だ。 谷村省吾「一物理学者が観た哲学」(pdf) http://www.phys.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~tanimura/time/note.html 書籍『〈現在〉という謎』に関しては、感想をブログに書いた: 同書で谷村氏と分析哲学者たちの応酬を読んだ私は、当初は谷村氏が「挑発者」の役を演じているのではないかと思った。裏ではお互いわかり合っていながらも、を面白くするために、敢えて対立点を強調したのではないかと。そうであってほしいとも思っていた。 しかし、違った。気だった。谷村氏は、物理学者としてのインテグリティを賭し

    哲学者は物理学者の本気の拳をどう受け止めるか…谷村省吾「一物理学者が観た哲学」を読んで|R. Maruyama
  • 物心の両義性を問う「パラドクスだらけの生命」

    著者とサシで殴り合える啓蒙書。 これは、書き手がわたしのレベルまで降りてきてくれているおかげ。著者アンドレアス・ワグナーはチューリヒ大学の生化学者なのだが、自分のフィールドに固執しない自由さを持つ。量子力学、論理学、哲学の分野をまたぎ、科学哲学を語る。ヒュームの懐疑論の周辺をうろうろした議論なので、かじったレベルでも喰いつける。 書は、かなりの大風呂敷だ。生物の物質的なふるまいから、集団としてのふるまいまで、様々なレベルで生命現象を説明している。だが、それぞれにおいて逆説的な観点を指摘する。つまり、生命のふるまいは、化学物質の視点から説明できる一方で、生命の"意思"による解説も可能だというのだ。ちっこい微生物や菌類、(メタファーとしては危険だが)遺伝子まで、この「モノとココロ」の両面性を持つという。 さらにこれは、生物学の枠を出て、素粒子や気象のふるまいや、ゲーデルの不完全性定理まで拡張

    物心の両義性を問う「パラドクスだらけの生命」
  • 小説家イーグルマン - 脳と意識の最先端を目指そう

  • 「Kluge」第8章 真の知恵 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Kluge: The Haphazard Construction of the Human Mind 作者: Gary Marcus出版社/メーカー: Houghton Mifflin Harcourt発売日: 2008/03/18メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (14件) を見る さて書もこれが最終章だ.まとめということになる. ヒトの知的能力は前例のない素晴らしいものだがいくつかバグがある.並べると,関心バイアス,心の汚染,アンカーリング,フレーミング,不適切な自己コントロール,反芻サイクル,焦点幻想,動機による理由付け,間違った記憶,さらに心ここにあらずという状況になること,曖昧な言語,精神障害になりやすいことがある,ということになる. マーカスは書で行ってきた議論を,現代と異なる環境で形作られた祖先システムの上に乗っかったオーバー

    「Kluge」第8章 真の知恵 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • ニコラス・ハンフリー『赤を見る』 - logical cypher scape2

    ちょっと装丁がかっこいい、心理学と心の哲学の。 著者のハンフリーは、イギリスの心理学者だが、現在は哲学の教授もやっているらしく、このも心理学者のというよりは哲学者のという感じに出来上がっている。 というのは、このは、心理学の実験結果を単に並べているだけでなく、感覚や意識という概念についての分析を行っているからである。もっともこういう場合、どこまでが心理学者のどこからが哲学者の仕事であるべきかという区別は、来たてようもないものだろうから、このが心理学のか哲学のかというのも、それほど重要な違いではないだろう*1。 『赤を見る』というタイトルの通り、こので注目されるのは「赤を見る」ことといった、視覚的な感覚である。そして、そのことを通して意識についての考察を深める。 まずは、盲視や変視症、感覚代行といった具体例を挙げながら、感覚と知覚が違うということが述べられる。 盲視とは、

    ニコラス・ハンフリー『赤を見る』 - logical cypher scape2
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