輸入減少が続く羊肉。大規模スーパでもジンギスカン用の売り場は大きくない=札幌市西区のスーパー「コープにしの店」で ◇ジンギスカン世代高齢化/割安感薄れ/外食料理へ 北海道を代表する料理の一つ、ジンギスカン。ところが、最近、道内の羊肉の消費量が低下しているようだ。スーパーでは家庭向けの販売が減少しており、ジンギスカンに慣れ親しんだ世代の高齢化や少子化に加え、牛肉や豚肉が羊肉よりも安価になったことなどが背景にあるとみられる。ジンギスカンは店などで食べる特別な料理という位置づけに変わりつつあるのかもしれない。【吉井理記】 国内の羊肉は、95%程度を豪州、ニュージーランドからの輸入に頼っている。主に道内向け輸入羊肉の窓口となっている函館税関での95年の輸入量は1万4500トンだったが、10年には8200トンとなり、4割以上ダウンした。道畜産振興課は「道内での消費量の統計はなく、輸入量で推定するしか