【ニューヨーク=吉池亮】カリブ海の島国ハイチで2010年に大規模なコレラの流行が発生した問題で、国連は18日、ハイチで活動中だった国連平和維持活動(PKO)の部隊を通じて感染が拡大したことを初めて公式に認めた。 国連報道官が同日、明らかにした。9月に公表される調査報告書の中で感染拡大の経緯を明らかにし、ハイチに対しては今後、新たな支援策を用意するという。 感染源はネパール軍部隊とみられ、感染拡大により1万人近くが死亡したとされる。ハイチの遺族らが13年、国連に損害賠償を求めて国連本部があるニューヨークの米連邦地裁に提訴した。 1審は米国に国連を管轄する権限がないことなどを理由に訴えを退けたが、遺族側が控訴し、連邦高裁で審理が続いている。
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