カステラと言えば、長崎なわけですが、 東京や京都には、そのカステラを名物にしている菓子屋が意外と少ない。 京都ではやはり大極殿本舗は外せないでしょうし、 もう廃業してしまいましたが、松屋長崎もございました。 一方、東京ではいろんな菓子屋でサブアイテムとして製造しているが、 カステラをメインに扱う店で、忘れたくないのは、四谷の坂本屋でしょう。 こちらもまたその角を曲がった奥にある、わかばの『名代たいやき』を目当てに、 この四谷界隈をうろちょろしますと、必ず連れて帰る『カステラ』です。 南蛮菓子として日本に渡来した歴史がございますが、 現在に至るまで、全国的に広まって行ったことを考えましたら、 特に和菓子の量産地でもある京都や東京に専門に作っている菓子屋があるのも当然。 と思われるのですが、これが意外と少なかったりしますので、面白いのです。 上野風月堂の『東京カステラ』はまた製法が違いますし、