2013年10月02日 バイオ燃料生成の高効率化 背景: 化石燃料は有限であるため、将来的な枯渇に備えて代替となるエネルギー源が必要とされている。自然エネルギーを利用した太陽光発電や風力発電などが研究・開発されているが、微生物を利用したバイオ燃料も研究が進められている。 要約: バイオ燃料の生成過程では、殆ど全ての生物のもつ解糖系と呼ばれる生化学反応経路によって、糖類から様々な物質の原料となるアセチルCoAが生成される。アセチルCoAは、バイオ燃料となり得るエタノールやブタノール、また脂肪酸やアミノ酸などの原料として利用されている。 解糖系では、グルコース(ブドウ糖)の持つ6つの炭素原子のうち4つを、アセチルCoAの持つ2つの炭素原子へと変換させるが、残りの2つは二酸化炭素として排出される。そのためバイオ燃料の効率化には、糖の3分の1は確実に排出物となってしまうという障壁があった。 この障