今や右と左の代表格ともいえる二人の政治的スタンスは、水と油そのものだ。その二人が、安倍晋三元首相の国葬を前に、一連の統一教会報道と国葬の是非についてガチンコで討議した記録を、前篇に引き続きお届けしよう。 自民党の癒着問題 斎藤 9月8日に政府自民党は旧統一教会との関わりについての点検結果を明らかにしたけど、およそ中途半端な内容でした。安倍氏をはじめとする政治家との関係はもっと徹底的に問い直すべきです。政治家があの教団と関係を持つことによる弊害は、社会的にも国家的にも深刻すぎる。 『週刊文春』などによると、安倍氏側と教団との関係は、反共を背景にした、岸信介時代のからの歴史的つながりというだけに留まりません。むしろ、この約10年で関係を深めている。09年に下野して新たな支援を必要としていた安倍氏と、同じ年に「新世」が摘発されて今後の組織防衛のために「政治の力」を欲した教団側との利害が一致して、
花田紀凱氏は、月刊論壇誌『Hanada』編集長として、保守論壇を独走している。この花田氏がかつて『週刊文春』編集長を務めていた時代に、特派記者として取材を行っていたのが斎藤貴男氏。リベラル派の旗手として『世界』でも連載を持つジャーナリストだ。今や右と左の代表格ともいえる二人の政治的スタンスは、水と油そのものだ。その二人が、安倍晋三元首相の国葬を前に、一連の統一教会報道と国葬の是非について、白熱討論! 花田「心卑しい議論だ」 斎藤「その認識はおかしい」 花田 いまリベラルメディアが繰り広げている旧統一教会批判は酷すぎるね。端的に言って、旧統一教会問題を奇貨として安倍さんを貶めようという、心卑しい「ためにする議論」でしかない。 近年、メディアは旧統一教会にほとんど関心を寄せてこなかった。だから実態なんか知らないはずだ。なのに、「教団への恨みから、教団と関係のある安倍氏を狙った」などという山上容
世論同意なき国葬、難しい時代に チャーチルとサッチャー、分かれた対応―英政治の専門家に聞く 2022年09月19日07時09分 君塚直隆・関東学院大教授 エリザベス女王の死を国民を挙げて悼む英国でも、政治家の国葬にはハードルがある。1965年に死去したチャーチルは国葬となったが、戦後最長の11年間首相を務め2013年に亡くなったサッチャーは国葬とならなかった。安倍晋三元首相の国葬を控え、英王室に詳しい君塚直隆関東学院大教授に政治家の国葬に必要な条件を聞いた。 国葬にひそむ危険性とは 宮間中央大教授に聞く【政界Web】 ◇日英に共通点 「鉄の女」の異名をとり、「自己責任・自助努力」を基調としたサッチャリズムで英経済を再建に導いたマーガレット・サッチャーは、国葬(ステート・フューネラル)より一段、格の低い準国葬(セレモニアル・フューネラル)だった。 君塚氏はその理由として、サッチャーに対する多
時事通信が9~12日に実施した9月の世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比12.0ポイント減の32.3%と急落し、昨年10月の政権発足後最低となった。不支持率は同11.5ポイント増の40.0%で、初めて不支持率が支持率を上回った。安倍晋三元首相の国葬については「反対」が51.9%で、「賛成」は25.3%にとどまった。支持率の急落からは、岸田文雄首相が世論と乖離(かいり)した国葬を推し進めようと
キャスターの辛坊治郎氏(66)が13日、ニッポン放送のラジオ番組「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」で、安倍晋三元首相の国葬について「今週、非常に悔しい思いをしている」という辛坊氏は、その理由について「国葬の招待状が届いていない」と明かした。 【写真】価格暴落していた「岸田ノート」 辛坊氏がネットニュースをチェックしていたところ、政治評論家の田崎史郎氏に安倍氏の国葬の招待状が届いたことが報じられていたという。 「わたくし、いまだに来ておりません。私ね、安倍さんが生きていらしたら、安倍さんが差配する立場なら私のところに招待状は絶対来てると思うんだけど、今回、完全に無視だから。岸田さん!」と、岸田文雄首相の判断では招待状が来ないことへの〝恨み節〟。さらに「この政権は最低だな、ホントに」と続けた。 招待状が来ない理由については「こないだ関西の番組で、国葬についてあまりポジティブな発言をしなかった
元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が11日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。安倍晋三元首相銃撃事件の〝ナゾ〟について解説した。 事件をめぐっては、安倍氏の首と左上腕部に銃弾が命中した傷があったにもかかわらず、銃弾1発が見つかっていない、いわゆる〝消えた弾丸〟の行方や、山上徹也容疑者の手製の散弾銃が他の人に当たらなかったのはなぜか、共犯者がいたのではないかなど、さまざまなナゾがささやかれている。 小川氏は「推測になるが」と前置きしたうえで、消えた銃弾は安倍氏の首元に当たった銃弾が貫通していたとの見解を示し、「確かに陰謀論だとか、他に第三者がいるというと盛り上がるというか騒ぎになるが、実際にあるテレビ局が(銃声の)波動を出している。それを見ても2発しか音がない。(山上容疑者が)撃ったと同時に撃てるような人がこの世にいるかというと映画の世界じゃないと無理」と、山上
岸田首相、世論支持焦り迷走 国葬・旧統一教会、対応後手に 2022年09月11日07時07分 衆院議院運営委員会の閉会中審査で、故安倍晋三元首相の国葬について答弁する岸田文雄首相=8日、国会内 岸田文雄首相が、安倍晋三元首相の国葬や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題をめぐり、相次いで方針転換を迫られている。いずれも世論を見誤り、対応が後手に回った。首相は8日の国葬に関する閉会中審査と旧統一教会の点検結果公表で、論争に区切りを付けたい考えだが、信頼を回復できるかは見通せない。 安倍氏国葬、世論の理解見えず 首相、国会説明に腐心―くすぶる法的根拠・旧統一教会問題 「さまざまな批判はしっかり受け止めなければならない。共通する思いとして、(私の)説明が不十分という部分があると認識している」。首相は閉会中審査で神妙に語り、国葬をめぐる対応の非を認めた。 政府は当初、警備費用などを含む国葬の全体費
27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬について、長野県佐久市の柳田清二市長(52)がツイッターで「佐久市では、安倍元総理の国葬に際し半旗の掲揚は行いません」と投稿した。国葬については各種世論調査で賛否が分かれる中、「自民党葬とすることが良かった」とも言及。お互いが国会議員秘書だったころから、安倍氏と顔を合わせることもあったという現職首長が、あえて国葬に関する見解を発信し続ける理由を尋ねた。【渡辺薫】 7日昼過ぎ、柳田氏は自身のツイッターに、国旗と国会議事堂が写った画像とともに「半旗の掲揚はしない」と投稿。「政治家に対しての評価と批判は常に存在する」とした上で「大半の国民の気持ちが一致した時に半旗は掲揚すべき」とも記載した。9日にも市役所や学校での半旗・弔旗掲揚に「多くの市民の賛同は得られない」と主張。「論争を呼び、安倍元総理と旧統一教会との関係を市民の話題としながら対立の中で半旗掲揚す
今回、取材に応じた日本基督教団白河教会の竹迫之牧師 日本基督教団 白河教会の竹迫之(たけさこ・いたる)牧師(55)は長年、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)信者の「2世問題」に向き合い、地道に彼らのケアに取り組んできた。実は、竹迫さん自身も旧統一教会の元信者である。脱会時には兄弟姉妹のように親しかった仲間たちから「裏切り者」と見なされ、暴行や脅迫を受けた。恐るべき「霊感商法」が世間に知られるようになった1980年代半ば、旧統一教会はどのような活動を行っていたのか、竹迫さんに実体験を語ってもらった。 【1980年代に霊感商法追及キャンペーンをした「朝日ジャーナル」】 * * * 竹迫さんは旧統一教会の信者の活動として「伝道活動」「経済活動」「政治家への支援活動」の3つを挙げる。 このうち、もっとも基本となるのが新規メンバーを獲得する「伝道活動」である。駅前など、路上で声をかけることか
Published 2022/09/10 19:12 (JST) Updated 2022/09/10 19:27 (JST) 政府は、安倍元首相の国葬で、弔意を表すため自衛隊が実施する「弔砲」を計19発とする方針を固めた。吉田元首相の国葬や、宮沢元首相の内閣・自民党合同葬など首相経験者の式典での前例を踏まえた。国葬に参加する自衛隊員の総数は、儀仗隊や音楽隊など計千人超の見通し。防衛省は実施に必要な省令を近く定める。政府関係者が10日、明らかにした。 弔砲は、安倍氏の遺骨を乗せた柩車が会場の日本武道館(東京)に到着した際、自衛隊員が発射する。105ミリりゅう弾砲を用い、数十秒間隔で空包を撃つ。自衛隊の栄誉礼や礼砲について定めた実施要綱では、首相経験者への弔砲は19発とされる。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く