芸能界はどうなる? 「角界とマル暴の問題はどこまで発展するのか」――。 角界が大揺れしていた最中、筆者はあるテレビ局関係者からこんなことを聞かれた。この関係者はドラマ制作に携わっており、角界の騒動をしきりに気にかけていた。筆者は、警察庁の安藤隆春長官が暴力団との対決姿勢を鮮明にしていることを説明し、以下のような同長官発言を知らせた。「単に相撲界の事案にとどまらず、現在推進している社会全体で暴力団を排除していく取り組みの重要な一環ととらえて対応してまいりたい」(6月17日、会見での発言)。 なぜこのテレビ関係者が角界の騒動を気にかけていたかといえば、「ドラマ制作に絶対不可欠な芸能界も暴力団との根深い関係がある」からに他ならない。 テレビ関係者が一番気にしていたのは、相撲協会の所管官庁である文科省が同協会の公益法人としての資質を問題視したことにある。 この関係者が勤務するのは民放テレビ局であり