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ブックマーク / newsphere.jp (9)

  • ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展:アフリカの視点から未来の“建築”を考える

    今年5月開幕した第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(La Biennale di Venezia: The 18th International Architecture Exhibition、以下:ビエンナーレ)が、11月26日に閉幕する。今回のビエンナーレは、アフリカ系の建築家に初めてスポットライトが当てられた。記事では、現地視察を経たインサイトをレポートする。 「未来の実験室」 今年のビエンナーレのキュレーターは、ガーナ系スコットランド人のレズリー・ロッコ(Lesley Lokko)。掲げられたテーマは、未来の実験室(The Laboratory of the Future)で、未来を考える上で重要なキーワードとして掲げられたのが、“変化の担い手(agents of change)”だ。ロッコは、建築家であり、教育者であり、フィクション作家でもある。彼女は、これまでのキャリ

    ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展:アフリカの視点から未来の“建築”を考える
  • オランダ開催のグリーン万博「フロリアード」に学ぶ、これからの都市像とは

    4月14日から10月9日までの期間、2022年アルメーレ国際園芸博覧会(The International Horticultural Exhibition Floriade Expo 2022、略称フロリアード)が開催。フロリアードは、1960年のロッテルダム初開催以降、10年ごとにオランダ各地で開催されてきた世界最大級の国際園芸博覧会だ。7回目となる今回の開催地は、オランダの首都アムステルダムから電車で30分の場所に位置する近郊都市、アルメーレ。海抜マイナス5メートルの埋立地にあるアルメーレは、1976年に成立したオランダで最も新しい都市だ。 6ヶ月の会期中、約200万人の来場者を見込んでいるフロリアードだが、アルメーレ市にとっては単なる国際イベント誘致以上の意味がある。フロリアードの開催跡地は、緑豊かで健康的な未来の都市を体現するホルタス(Hortus)地区として再開発される予定だ。

    オランダ開催のグリーン万博「フロリアード」に学ぶ、これからの都市像とは
  • オランダの美術館で「サステナブルなファッションの最先端」を学ぶ

    アムステルダムは、美術館の宝庫だ。その1つ、「ザ・ファッション・フォー・グッド・ミュージアム(The Fashion for Good Museum)」は、2018年秋に新設された小さい美術館。名前の通り、ファッションを展示する場所だが、単に洗練されたデザインだけではなく、ファッション業界がサステナブルな方向へシフトしている様子を見せてくれる特別な場所だ。 ファッションのサステナビリティをテーマにした美術館は、世界ではここだけ。クオリティの高い展示を続け、昨秋、オランダの公式な美術館に仲間入りした。オープン以来、約8万人が訪問した。昨年はコロナ禍のため3カ月半の休館を強いられたが、バーチャルツアーを導入し、世界中から様々な年代が利用している。 筆者も一度ここに行ってみたいと思っていた。開館時間前に到着すると、女性が立っていた。筆者と同じように、ここを初めて訪問した人だった。「ファッション

    オランダの美術館で「サステナブルなファッションの最先端」を学ぶ
  • ヴェネチア・ビエンナーレ 国際建築展 2021 SDGsに向かう世界のアーキテクチュア

    60以上の国別展示と100以上の個別展示が、一挙公開 11月21日で幕を閉じるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展を訪れた。ヴェニス東部の2つの会場で行われるこの巨大な展覧会は、2年おきに半年間開催される。今年で、すでに17回目だ。コロナ禍のためアジアからの訪問者はほとんど見なかったが、地元イタリアの学生たちが団体で来ていたり、国外からの若者たちもたくさんいて、終了間近でも人気は衰え知らずだ。 今回の総合テーマは、「How will we live together?」。訳せば、私たちはいかに一緒に生きていくのか/共に生活するのか/共存するのか?だが、要するに、未来へ向かって人々がいかに協力し合うのかということだ。これまでは多くの国で、この問題への道しるべを政府が示してきたが、建築家たちはもっと刺激的な答えを示せるはずだと大きな期待を込めて、このテーマが選ばれた。 参加した建築家たちはその問

    ヴェネチア・ビエンナーレ 国際建築展 2021 SDGsに向かう世界のアーキテクチュア
  • TikTok発のヒット商品続々 時代は「TikTokでおなじみ」に

    ニューヨークのとある菓子店では、人気菓子の「トゥイズラー」や「サワー・パッチ・キッズ」の近くにフルーツの形をしたグミが置かれている。TikTokで話題になったことから、その棚の仲間入りを果たしたものだ。 昨年、フルーツグミのプラスチックケースにかじりつき、口から色のついたグミを吹き出す動画が大量に投稿された。菓子チェーンのイッツシュガーではスタッフからそのグミを仕入れるよう求める声があがり、実際に好調な売上を記録したことから、売上戦略にTikTokを取り入れることになった。現在、店舗にはTikTokのロゴが入ったポップが配置され、同アプリ経由の商品購入は週間売り上げの5~10%を占める。 約100店舗を展開するイッツシュガーでマーチャンダイジング担当アシスタント・バイス・プレジデントを務めるクリス・リンドステッド氏は、「ただごとではない数字です」と言う。 TikTokといえばダンス動画で有

    TikTok発のヒット商品続々 時代は「TikTokでおなじみ」に
  • “理解不能”な魅力に惹かれて  漂着物から考えた“モノ”の価値

    新型コロナウイルスの影響によって、これまでの私たちの暮らしや価値観は大きく変わった。当たり前だと思っていたことに、疑問を抱くようになったり、考えたりすることも増えたように思う。例えば、これから暮らす場所について、仕事や生活の仕方について。そして、当に必要なモノについて。 この消費社会の流れの中で、見落とされてきたたくさんの“モノ”たち。価値がない、必要がないとされてきたモノたちに、今、目を向けてみる機会が与えられたのかもしれない。 そんなことを考えるきっかけをくれたのは、この夏南青山にあるセレクトショップ「Information(インフォメーション)」にて開催された、「YIIPUN UMADA(イープン・ウマダ) / 1 MILLION STEPS」だった。 “生粋のモノ好き”が営む 「YIIPUN UMADA」 「YIIPUN UMADA」は、さまざまな国や地域を旅して集めた雑貨や古道

    “理解不能”な魅力に惹かれて  漂着物から考えた“モノ”の価値
  • リサイクル率80%を達成する徳島県上勝町 ゼロウェイストセンターで宿泊体験

    新型コロナウイルス感染症の影響で、なんとなく旅行にでかけづらくなっている。よほどの理由がない限りむやみやたらと移動をしづらい雰囲気の中、特に都会からないしは都会への移動は、コロナに感染したり人に移したりしてしまう不安よりも、非難を浴びないかの不安の方が大きかったりする人は多いのではないだろうか。 それと同時に、Go To トラベルキャンペーンが始まり、各地方自治体も観光復興支援策に取り組み、普段よりも旅費が節約できて旅行するには良いタイミングとも言える。そんな板挟みとも言える状況の中で、旅行にでかける機会がますます貴重な時間となり、マスクをつけなくて良い時間を少しでも増やし、尚且つ何かを得て帰りたいと強く思うようになった。 コペンハーゲンで知り合った友人から、今年の5月30日にオープンしたばかりの、徳島県は上勝にあるゼロウェイストセンター併設のホテル「HOTEL WHY」へ行かないかと誘い

    リサイクル率80%を達成する徳島県上勝町 ゼロウェイストセンターで宿泊体験
  • 世界一サステナブルな通貨、キームガウアーとは

    「サステナビリティ」という言葉を聞いて連想することは、自然や事が多いかもしれない。しかし、わたしたちに最も身近なものの一つである「お金」も実はサステナビリティに大きく関わっている。生活をしていくうえで欠かせないお金だが、システムとしてのお金を理解することで、持続可能な環境に影響を与えることができる。ドイツのキームガウアー(Chiemgauer)という地域通貨は、世界一サステナビリティの高い通貨といわれている。キームガウアーは、その特性から別名「腐るお金」とも呼ばれている。 ◆はじまりと仕組み 通貨名であるキームガウアーは、ドイツ・バイエルン州のプリーン・アム・キームゼーが由来となっている。その地域を中心とした一帯で流通している地域通貨である。高校の教師であるクリスティアン・ゲレーリ氏が2003年、生徒とともに立ち上げた。最初は生徒たちに地域経済の役割をより深く理解してもらうために実践的な

    世界一サステナブルな通貨、キームガウアーとは
  • 「女性リーダー」は賞賛されるべきなのか いま求められるリーダーとは

    新型コロナウイルス対策が成功している国の共通点として、国のトップが女性であることが注目されている。政界・経済界のリーダーに女性が少ないからこそ、「女性リーダー」の活躍が強調されることはある意味自然な流れかもしれない。一方、成果を出して支持されるリーダーたちが持つ資質や能力を、女性・女性らしさという視点で賞賛することは、リーダーシップやダイヴァーシティの質的議論から、我々を遠ざけてしまうリスクをはらむ。 ◆それぞれに異なる統治背景 ニュージーランドのアーダーン首相、ドイツのメルケル首相、台湾の蔡総統、フィンランドのマリン首相、デンマークのフレデリクセン首相、ノルウェーのソルベルグ首相、アイスランドのヤコブスドッティル首相、シント・マールテンのヤコブス首相。コロナ危機への対応が評価され、こうした様々な国のリーダーたちが注目されている。 しかし、彼らが全員女性だという事実は、ただ一つの要素でし

    「女性リーダー」は賞賛されるべきなのか いま求められるリーダーとは
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