核燃料や核兵器を製造するために、天然ウランを濃縮する過程でできる副産物です。 ウラン235を取り除いた後に残り、ほとんどがウラン238でできています。核分裂をしないので、劣化ウランと呼ばれていますが、放射線を出すことに変わりはありません。半減期(放射能の強さが元の半分になるまでの時間)は45億年です。 ウラン235に比べて、通常の状態で体外から被曝する危険性が低いため、人体に影響はない、と言われてきました。そのため、日本の民間機を含めた、航空機の部品に使われていた時期もありました。しかし、ウラン238を主成分とする劣化ウラン=放射性物質が空気や水、食べ物を通じて直接、体内に入ると、微量であっても、さえぎるものがない状態で長い間、放射線を浴びる体内被曝をおこすと考えられます。 また、放射線だけではなく、重金属中毒の被害も深刻です。 ※本来は「劣化ウラン=denatured urani