JR東日本が運営する水力発電所が新潟県・信濃川から不正取水を続け、国土交通省から取水許可(水利権)を取り消された問題で、同社は、国に申請しないで発電所関連工事などを行う無許可工事も繰り返していた。 判明した無許可工事は約250件。河川法などに違反する行為は常態化していたとみられる。一方、取水停止となった発電所は、同社が首都圏で使用する電力の3割以上を供給してきただけに、今夏の電車運行に支障が出る事態も心配されている。 東京・渋谷区のJR東の本社に12日、発電所に水を送る「宮中取水ダム」がある同県十日町市の田口直人市長らが訪れ、市民への謝罪などを求める抗議文を提出した。同社が大量に同川の水を使ったことにより、ダム下流で川が部分的に干上がり魚が取れなくなったなどとして不満を抱いてきた長谷川克一・中魚沼漁協組合長(64)は「JR東にはずっと放水量を増やすよう要望してきたが、耳を貸さなかった。市民