山口県のJR美祢線などを走る石灰石運搬列車が18日、最後の運行となり、約半世紀の歴史に幕を下ろした。 列車は太平洋セメントの鉱山で採掘された石灰石を昭和30年代から運搬。40年代には1日38往復走っていたが、時代とともに減少し今は1日1往復に。太平洋セメントによると、専用貨車の老巧化が激しく、トラック輸送への切り替えを決めたという。 ラストランを一目見ようと、出発地のJR重安駅(美祢市)にはファンが集結。運転士の石光昌男さん(54)は「見慣れた風景も最後と思うと寂しい」。 JR貨物広報室によると、同社の石灰石列車は、岐阜県と愛知県を走る路線だけとなる。