富山県高岡市と射水市などが出資する万葉線株式会社が発表した2010年度決算などによると、1年間の輸送人員が開業以来最高の121万人となった。イベント電車や通学定期、夜間運転などの効果とみられる。開業10周年を迎える同社は、7日から記念のロゴつき車両を走らせるなどし、さらなる乗客増を図る。 同年度の営業成績によると、両市間で運行する路面電車・万葉線の輸送人員は前年度比5%、約6万人増の121万1千人だった。伸び幅も02年の開業以来、最大という。創業時が100万2千人。以来、乗車運動などで毎年平均1万人余の増加を続けてきた。 昨年度は、ガソリン代の値上げを背景に、11月から下り電車の夜間運行を午後11時に延長。利便性を向上させたほか、小学校統合による通学定期の増加もあった。またビールやワインのほか地元食材を使った「スイーツ電車」などのイベントを計約50回実施した。 決算報告では、運賃収入などの