旧国鉄時代独特のタラコ色の列車と、トロッコ列車を連結させた珍しい臨時列車が13日、高松駅と大歩危駅(三好市西祖谷山村)間を運行し、鉄道ファンを喜ばせた。途中、車で行けない秘境駅として有名な坪尻駅(同市池田町西山)では記念式典が行われた。 列車はタラコ色のキハ47車両と、貨車を改造したトロッコ列車「清流しまんと号(通称コトラ)」を連結させた「タラコト秘境号」。JR四国によると、この組み合わせでの運行は全国初。鉄道ファンら約130人の貸し切りで運行された。 列車には旧片上鉄道吉ヶ原駅(岡山県)の“駅長猫”として有名な猫のコトラも乗車。坪尻駅ではコトラに、阿波池田駅の1日駅長の委嘱状が渡され、運行を祝うテープカットも行われた。 徳島市春日3の藤田泉君(7)は「トロッコ列車がかっこいい」としきりに一眼レフカメラのシャッターを切っていた。