復活運転30周年を大勢のファンが祝った=1日午前、山口市小郡下郷のJR新山口駅、伊藤和行撮影 JR新山口駅―津和野駅間を走る蒸気機関車「SLやまぐち号」の運転が再開されてから1日で30周年。山口市の新山口駅で同日、記念セレモニーがあり、鉄道ファンや親子連れらが大勢つめかけた。 SLやまぐち号は1979年8月1日に登場。「貴婦人」と称されるC57が先導し、187万人の利用客を乗せてきた。この日は30年前の仕様を再現した客車が定員の424人を乗せ、午前10時41分、汽笛を響かせて津和野へと出発した。 出発前の記念セレモニーでは、公募で選ばれた「貴婦人」のシルエットのヘッドマークがこの日限定で取り付けられた。祖父母と訪れた山口県防府市の小学5年福本拓斗君(11)は、「煙をあげて走る姿がかっこいい。世界中にSLが広まればいいのに」。機関士から石炭のかけらをもらい、喜んでいた。