対策立案では終わらない トヨタ社員は問題解決のための7つのステップ(場合によっては8つ)を新入社員研修のときから繰り返し教えられる。さらに、そのステップによって導かれた結果をA3・1枚にまとめるという習慣が根付いている。 「自分や会社が抱えている問題などについて、社員は日常的にこのやり方を使っています。入社1年目、4年目、8年目の社員研修時には大量の課題を与えられ、それをA3資料にまとめるという特別な時間が設けられます。現在のトヨタが置かれている立場についてどう考えるか、などキャリアが上がるにつれ、課題内容のハードルは高くなっていきます」(人材育成支援会社OJTソリューションズ・大鹿辰己氏) ▼例題にチャレンジ Q. あなたは営業部の課長です。このたび、会社の経営方針として営業部の売り上げ目標達成の強化が打ち出されました。課長であるあなたには、この方針を実現できる対策を立案し、報告書として
社内企画書、会議の議事録、そしてお客さま向け事業提案書……。会社のなかにはさまざまな書類があふれている。どのように書いていったら仕事がはかどり、成果もあがるのか? 企画にゴーサインをもらえたら、その実現に向けてプロジェクト会議を開催していく。会議はプロジェクトの進捗状況に合わせて繰り返し行われるので、その都度「議事録」を作成することになる。実は私は、社内で仕事を進めるうえでいくつも作成される書類のなかで、この議事録が最も重要だと考えている。 読者の皆さんのなかで、議事録の作成を命じられ、会議の内容をダラダラとあたかも“実況中継”のように書き込み、上司から「こんなの読む気にならないよ」と放り出された人がいないだろうか。かくいう私もサラリーマン時代に、部下や後輩に議事録の作成を頼み、「こんなものでは、会議の決定事項を探すのも一苦労だ。これじゃあ、要点が把握できない」と叱った覚えがある。 どのよ
根来香里さんはグーグルのシニアマーケティングマネージャー。「グーグル+」や「グーグルマップ」といった主力サービスのマーケティングを担当する。プロジェクトのまとめ役として、社内外のさまざまな職種の人たちといくつものミーティングをこなすのが日課である。 「平日の昼間はほとんどミーティング(笑)。普通の人に比べたら圧倒的にミーティングの数は多いと思います」と根来さん。 ▼例題にチャレンジ Q. あなたはITシステム会社の営業マンです。現在、同じ部署の上司、部下とともに新プロジェクトを立ち上げたばかり。外回りの合間に、連日のように社内打ち 合わせが入ります。プライベートでは、1歳の子供の保育園の送迎を突然頼まれることも。ミスなく、効率的にスケジュール管理をするためにはどうすればいい でしょうか。 根来さんの1週間の予定を、クラウド上でスケジュール管理ができる「グーグルカレンダー」で見せてもらった。
社内企画書、会議の議事録、そしてお客さま向け事業提案書……。会社のなかにはさまざまな書類があふれている。どのように書いていったら仕事がはかどり、成果もあがるのか? 元ソフトバンク社長室長、ジャパン・フラッグシップ・プロジェクトの三木雄信社長が語る、孫正義流文章テクニックとは。 社内での新規プロジェクトの検討は、一般的に「企画書」の作成から始まる。今回、例として挙げるプレジデントソリューション社は、クライアントのサイトをヤフーやグーグルなどの検索エンジンの上位ページに表示させるSEO(検索エンジン最適化)サービスで、業界トップの企業だ。 その同社がベンチャー企業向け成果報酬型の新卒紹介事業を企画した。SEOのノウハウと実績を活用し、独自に就活サイトを立ち上げて優秀な学生を集める。そして、ピンポイントでクライアント企業に紹介していく。しかも、内定した段階で初めて料金が発生する点で、既存の採用支
この学び方で間違っていないだろうか──誰もが1度は迷うはずだ。「稼ぐ人」はいったいどのように勉強しているのか。1000人アンケートの結果を交えながら、第一線で活躍する一流のプロたちの学びのコツを紹介する。 勉強の効果を高めるには、アウトプットをイメージすることが重要。そう力説するのは、ファイナンシャルプランナー(FP)藤川太氏だ。 「勉強には2つの段階があります。まず全体像をつかむために、とにかく情報を詰め込む段階。全体をおおまかに把握できたら、次はディテールを詰めていく段階に入ります。このとき重要なのがアウトプットのイメージです。学んだことを自分の仕事にどう活かすか。具体的にどのような成果物にするのか。そのイメージが鮮明であるほど、ディテールが頭に入ってきます」 アウトプットをイメージすることにより、必要な情報とそうでない情報を選別することも可能になる。 「学生のときに試験をイメージして
若い社員にもよく「一流のものに触れろ」 「仕事以外の話を2時間以上できるように なれ」と言っていますし、 自分でも実践しているわけです。 仕事だけでいいと思っていると 仕事バカになるだけで、 新しいアイデアを 生み出すことはできません。 仕事に活かすためにも、そしてもちろん 人生を豊かに するためにも、優れた文化に 触れる時間を大事にしたい。そこには 気分転換以上の 意味があるのです。(10年11月15日号 当時・会長) 社会に出た後は 「覚える」べきことよりも 「知る」べきことと「考える」べきことが 圧倒的に多くなる。問題は 「何によって知るか」である。断片的な 情報を得るだけならインターネットや テレビ、新聞でもいいが、 思考力や想像力を養い、 複眼的なものの見方を 身につけたければ、 本を読むに勝るものはない。(10年8月30日号 当時・名誉会長)
誰にも言えない潜在的な悩みを救った米国のベストセラー つい先日、アメリカで幼少期を過ごした経験を持つある日本人起業家に取材した。彼が現地の小学校に通っていたとき、どんな話題でも概要を説明すると、教師は必ず「○○(名前)はどう思うの?」と各生徒に尋ねた。そのおかげで、自分の意見や気持ちを皆の前で表明することに何の躊躇もなくなった。 ところが数年後に日本に帰国し、小学校に入ると戸惑ってしまった。教師は、個人を指名するわけではなく「何か意見がある人は?」と全員に聞く。その言葉で自分が指名されているように感じ、毎回手を挙げて意見を述べていたら、教師が「○○君以外の人で」と言うようになり疎外感を味わったという。 あらゆる物事に対し自分の意見を表明するのが当然のアメリカ、意見を表明したい場合のみ、その機会が与えられる日本。初等教育からそうなのだから、かの国で雄弁で行動的、人々の先頭に立つ外向型人間が持
ゴーンが命令した会議方法の開発 「会議」は、退屈で非生産的。たいていはそうでしょう。長々と時間をかけたわりに、上層部の意向に沿った予定調和的な結論になったりするのは当たり前。その後に議事録が回覧されると、各部署から修正の指示が噴出して、「会議での決定事項」と「議事録」という2つの別の結論ができあがり、その後の実行力が弱くなることまであります。 かつて官僚体質と批判され業績不振だった頃の日産もそうだったかもしれません。 同社の体質はカルロス・ゴーン氏が社長に就任したのを契機に、変貌を遂げます。ゴーン氏がリストラや合理化など大胆な改革をしたことは有名ですが、「会議の方法」の開発を指示していたことまではあまり知られていません。 現在ではすっかり社内に浸透した「V-up」と呼ばれる日産式の会議には、独自の方法があります。そのひとつが「議事録をつくらない」です。 では、会議をどう進めるのか。まず、模
プリン体や糖質が0.00%なのに尿酸値が…… 私は買い物カゴ・ウオッチャー。 カゴの中身を覗けば、その人の食生活や健康状態がおおよそ推測でき、食生活の改善ポイントが見えてきます。でも、はた迷惑なおせっかいオバサンになりたくないので、その人に声をかけたりはしません。 夏が近づくと、缶ビールをカゴに入れたオジサンが増えてきます。近年、目につくのは、プリン体カット(プリン体や糖質などが0.00%)の高機能性といわれる発泡酒が数本入ったカゴ。ビールは飲みたいけれど、健康診断の尿酸値が気になるゆえの、苦肉の選択なのでしょう。 一緒に入っているのは、“おつまみ”にするらしい、スーパーの厨房で作られた惣菜の鶏の唐揚げと、乾きもののさきいか。オジサンは? と見れば、Yシャツごしにお腹がポッコリ。そんなオジサンの尿酸値が気になってきました。 そもそも尿酸とは、体内で「プリン体」という物質が分解される際にでき
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2014年冬の東京ディズニーシーで販売されているホットカクテル4種(ホットワイン・ロゼ、ホットワイン・白、カルーアモカカクテル、ホットチョコレートカクテル)と、ビアカクテル1種(ワイルドベリー)を、自他ともに認める酒好きが、飲み歩いてレビューします。 大騒ぎだったハロウィーンも終わって、世間はすっかりクリスマスムード。東京ディズニーリゾートでも11/7よりクリスマスイベントがスタート。東京ディズニーシーでは11月1日から、飲み歩きができる5つのアルコールメニューが登場しています。 実はこの私、自他ともに認めるお酒好きで、パークへ行ったときにつまみ片手に一杯、なんて過ごし方もしているくらいなのです。 今回はそんな私が、それぞれのメニューについて独断と偏見で感想をまとめていきます。 いちごが浮かぶ!「ホットワイン(ロゼ)」
Q. 「指示待ち」部下の意識を変えるにはどうしたらいいですか? 社内研修を積極的に行い、セミナー参加に補助金を出すなど、各店舗の人材育成に力を入れていますが、時間がたつと受講前に戻ってしまっている印象を受けます。お客様と直に接する機会が多いため、売り上げにダイレクトに影響が出ることを心配しています。意識を引き締めることはできないでしょうか。(総合小売業) 実はほとんどの場合、コンサルタントのアドバイスというのは常識的なものです。ではなぜコンサルタントが必要とされるかというと、実践できていないことが多いからです。視野が狭い人が多いのです。 例えば穴を掘る仕事があるとします。視野の狭い人は、もっと深くもっと速く掘ろうということに専念して、戦術しか考えない。 一方で、戦略を考えられる人は、深く速くと考えるのではなく、そもそも穴を掘る必要があるんですかと自問します。その穴を掘る必要があるとしたら、
謙虚さなしには学ぶことができない 問題がますます複雑化しているグローバルな市場では、どんな人でも、ひとりであらゆることを知ることはできない。グーグルの人事部門担当上級副社長、ラズロ・ボックが、新規採用者に求める特質のひとつは謙虚さだというのは、そういう理由からだ。 「最終目標は、問題解決のためにみんなで一緒に何ができるかだ。自分のやるべきことをやったら、一歩退くことが大切だ」と彼は説明する。それは単に他の人々が貢献する余地をつくるために身を引く謙虚さを言うのではない。「それは知的謙虚さだ。謙虚さがなければ、人は学ぶことができない」と、ボックは言う。 われわれの会社、カタリストが先ごろ行った調査は、謙虚さは、さまざまな背景を持つ社員が「受容されている」と感じる環境をつくる4つの重要なリーダーシップ要因のひとつであることを明らかにして、ボックの考えを裏づけた。オーストラリア、中国、ドイツ、イン
背後にある真の姿を把握・理解せよ 1998年から2005年にかけて、私はユニクロ(ファーストリテイリング)にお世話になりました。この7年間は私にとって、柳井正さんのもとで彼流の経営について叩き込まれた時代でした。 出会いは、衝撃的なものでした。 旭硝子を退職し、日本IBMに転職した98年、私が経営コンサルタントとしてファーストリテイリングに、コンサルティング業務のプレゼンを行った時のことでした。逆に、柳井さんは私に、経営の本質について説明を始めました。 小売業の経営は、ひたすら現場を歩いて、できるだけ正確な情報を得ること、出てくるあらゆる数字から、その背後にある真の姿を把握・理解することを怠ってはならない。巷間でもてはやされている経営理論やセオリーで、経営がうまくいくなんてことはありえない──と、断言しました。 その迫力と説得力に私の心は揺さぶられました。結果、入社からわずか4カ月で日本I
よかれと思って言ったひとことで、かえって怒りを買った経験はないだろうか。謝罪の言葉は、相手に合わせてこそ効果を発揮するもの。どんなタイプの人にも必ず伝わる、お詫びの仕方を紹介する。 守るのは会社でなくお客様 何らかの過失を犯したときに自分や自社の非を認めて謝罪し、信頼の回復に努めるのは当然の行為であろう。しかし、実際にそうした場面で適切な謝罪を行うのは難しい。 謝罪の相手はさまざまで、激怒して一方的に怒鳴られたり、本筋とは関係のないことまでネチネチと責められる場合もある。相手の勘違いによるクレームもあれば、過失に見合わない過剰な要求をしてくる人もいる。 それでも場面に応じた適切な謝罪ができなければ信頼を失って顧客に逃げられたり、下手をすれば企業の存亡にかかわる事態も生じかねない。本気で悪いと思っているとは感じられなかった「焼肉酒家えびす」の謝罪会見が世間の怒りを買い、倒産に追い込まれる一因
「議論するに値しない」と上司を見限る部下 沈黙もまた、口ぐせだ。 深く考えたうえで押し黙り、自分を見失うことなく、出世していく人がいる。それができずに、必要以上に話したり、書いたりして、破滅する人もいる。 数年前、社会人向けの通信教育の教材をつくる会社(社員数800人)でみかけた光景だ。 30代の女性の部下が、「A」という質問をする。40代の女性の上司(部長)は、「B」という回答をするかと思ったら、なぜか、「C」と答えた。会話になっていない。そこから、2人は意見のぶつかり合いになっていく。 その場にいた筆者には、30代の女性の言い分が正しいように思えた。だが、40代の女性の上司は、「あなたは、聞く力が弱い!」と言い放ち、反論をさせないようにする。管理職としての権力で、ねじ伏せるのだ。 「……」 そこから先、30代の女性はひたすら黙っていた。 拙書『会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世す
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