アベノミクスによる景況の好転で、企業の業績回復にも期待が集まっています。ところが、一方で企業の人員削減、とりわけ、40~50代に対するリストラが依然、横行しています。中高年のビジネスマンは、「明日はわが身」と気が気ではないでしょう。いったいなぜ、このような事態になっているのでしょうか。 厳しさを増す国際競争のなかで生き残るため、企業は経営体質のさらなるスリム化を求められています。給与水準が高く、社内で余剰気味の中高年が、スケープゴートにされやすいという図式は変わっていないのです。 しかし、それだけではありません。IT化などを背景に、今世紀になってからビジネスのあり方は激変しました。企業が求める人材のモデルも様変わりしたのに、中高年の多くがそれに気づかず、適応できていないことが、リストラの続く最大の原因だと、私は考えています。 では、リストラされやすいのは、具体的にはどのようなタイプなのでし