サメにかまれた~! 北海道標津(しべつ)町の標津サーモン科学館で行われているチョウザメとの触れ合いが人気だ。巨大な個体にエサを近づけると、破裂音とともに大きな口が水面から飛び出す。小さな個体に手を差し出すと指先をかんでくる。体験者は興奮を隠せない。 同館は2000年から、北海道沿岸で捕れたチョウザメを飼育・研究。北海道大学と共同で人工授精も成功させ、子どもを育てている。その飼育過程で水に浮くエサを与えたところ、立ち泳ぎで顔を出しておねだりし、指をエサと間違えてかぶりついてきたという。 チョウザメは名前にサメとつき、姿もサメに似ているが、全く違う魚。大きくなっても歯ははえず、かまれてもけがはしない。同館は08年、これらの特徴をいかして、来館者のチョウザメへの関心を高めようと、「指パク体験」と「エサガブショー」を始めた。 「指パク」は50匹ほどの幼魚を飼う水槽にエサをまき、顔を出して集まってき