リボトリールは本来、抗てんかん薬であり、製薬会社の添付書にも「てんかん」以外の効能が書かれていない。だからレセプト的には「てんかん」以外には厳密には処方できないのである。しかしながら、近年では気分安定化薬の1つとしてかなり存在感のある薬物になってきた。気分安定化薬といえば、リーマス、デパケン、テグレトール、リボトリールの4剤が代表的薬物と言える。 ところが、ここで重大な問題が出現したのである。 リーマスとリボトリールは躁うつ病の際に併用する場合がある。ここで、リーマスは躁うつ病、躁状態にしか適応がないため、レセプトにはこの診断名をつける他はない。同時にリボトリールはてんかんにしか適応がないので、これも「てんかん」と書くしかないのである。 ここで、レセプト的に大問題が生じる。リーマスは「てんかん」には禁忌なのである。 結局、レセプトをチェックするドクターに矛盾を発見されて、減点になってしまう
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