禁書に抗議する運動の読書イベントで、フロリダ州内の複数の郡で「禁書」になり、第4学年(おおむね9歳)以上しか読めなくなった書物を手に取る女性=2023年3月21日、アメリカ南部フロリダ州、ロイター
非常に気が重いが、この本をご覧の展開をして販売している身として沈黙している訳にはいかず、私見を述べておきたい。 そもそも諸悪の根源は何か?ということを忘れてはいけないのではないか。 諸悪の根源とは差別であり、差別思想を撒き散らす者の存在である。 pic.twitter.com/6QrOIVQ0da — 日野剛広 (@Nanoruhino) December 10, 2019 おそらく、日野店長のコメントを全面的に否定されるような書店関係者はいないのではないかと思います。 もちろん完全に同書の意義を認めない人もいましたが、ほとんどの人は永江さんという著者のこれまでのお仕事に敬意をもっていて、そしてなにより「書店とヘイト本」の問題をシリアスに考えている。 (だからこそ、その期待に及ばなかったところに苦いコメントが出てくるのでしょう) 以下では、まず①同書についての批判的な指摘(全否定的な感想は
【ベルリン=宮下日出男】著作権が失効したナチス・ドイツの独裁者ヒトラーの著書「わが闘争」が学術的な注釈付きで再出版されて1年が経過した。戦後、禁書扱いされてきた同書の出版は議論を呼んだが、これまでに当初予定の20倍以上の部数を販売。南部ミュンヘンにある出版元の「現代史研究所」は、「学術的作業と歴史・政治的な啓蒙のバランスをとる野心的な取り組みは成功した」としている。 わが闘争は戦後、著作権を有する南部バイエルン州が国内での再出版を阻止してきたが、著作権は2015年末で失効した。同研究所は学術的研究のほか、右翼などが再出版を図り、原書のまま普及するのを防ぐため、その内容に逐一批判的論評を加えた注釈本を昨年1月8日に出版した。 注釈本は全2巻で計約2千ページ。研究所側は当初4千部しか発行しなかったが、反響は大きく注文が殺到。一時は独誌シュピーゲルのベストセラー本ランキングで首位となり、昨年末ま
2017/03/09 『POSSE』vol.33、『日本型ヘイトスピーチとは何か』刊行記念 レイシズムに対抗するために 知のあり方を問い直すいま、日本ではネットでの罵詈雑言から深刻なヘイトクライムまで、レイシズムに端を発する問題が頻発しています。こうした差別事件がどうして起こるのか、どうとらえて批判すべきか。『POSSE』vol.33で「レイシズムに対抗するために」というインタビューが掲載された同志社大学の冨山一郎先生と、2016年12月に単著『日本型レイシズムとは何か』を刊行し、その起源を丁寧に解きほぐすことで「日本型レイシズム」を改めて可視化させた梁英聖氏により、レイシズムに対抗するための「レイシズムのとらえ方」、「知の在り方」をさぐります。
イラストなど内容が差別的だと批判されている作品集「『そうだ難民しよう!』はすみとしこの世界」をめぐり、著者のサイン会などが開かれる予定だった書店「書泉グランデ」(東京都千代田区)は27日、イベントが中止となることを明らかにした。 同書店によると、サイン会は来月11日、著者の「トーク&サイン会」として、店内のイベントスペース(40人)で開催予定だった。26日に書店のホームページで告知すると、ツイッターなどで「書店が差別に加担するのか」などと議論となり、27日に数十件の抗議電話があったという。出版元の青林堂と協議し、中止が決まったという。 批判されている表題作は、少女のイラストに「何の苦労もなく 生きたいように生きていきたい 他人の金で。 そうだ難民しよう!」と書かれ、「『偽装難民』を揶揄(やゆ)した作品」と解説している。作品集にはほかに「私は難民様」「そうだ在日しよう」などと題したイラストを
書泉グランデ @ shosengnd 「毎日プラスワンナイト」営業時間を一時間延長して21時まで営業中☆神田神保町の書店、書泉グランデからお知らせやお勧め本等を呟きます。 電話番号03(3295)0011 営業時間 10:00~21:00 ※土・日・祝日は10:00~20:00となります。
A German edition of Adolf Hitler's 'Mein Kampf' (My Struggle) is pictured at the Berlin Central and Regional Library (Zentrale Landesbibliothek, ZLB) in Berlin on December 7, 2015. For the first time since World War II, Adolf Hitler's 'Mein Kampf' will be printed in Germany in January 2016 as an annotated edition published by the Institute of Contemporary History (IFZ) in Munich. AFP PHOTO / TOBIA
いつの頃からか、ヘイトスピーチが私たちの日常の風景になりました。 書店には「嫌中」や「嫌韓」を堂々と掲げた本が無数に並び、車内広告にはまるで戦争前夜のような煽り文句が躍ります。 「差別は許されない」といくら表の顔で語ろうと、公のメディアの上であからさまに他国や他民族を蔑視した言説が許容されている現実のもとでは虚しく響きます。 出版という言論の手段を生業とする私たちは、こうした現状に、ただ眉をひそめているだけでいいのでしょうか? 中国や韓国など他国および民族集団、あるいは在日外国人など少数者へのバッシングを目的とした出版物(便宜上「ヘイト出版」と総称します)、そして、それと関連して日本の過去の戦争を正当化し、近隣諸国との対立を煽るような出版物は、すでに「産業」として成立しています。『嫌韓流』が話題を呼んでから10年、いまや名の知れた大手出版社がこぞって同種の本を出し、何万部という部数を競う現
図書館を舞台に、“表現の自由”をめぐる新たな火種が広がっている。「反ヘイトスピーチ」を主張する組織が、図書館が蔵書する、いわゆる“ヘイト本”【筆者註:排外主義が主張されいる内容が記述されているとされる本】を攻撃し、閉架措置を求める動きが計画されているのだ。 これを主張しているのは、ヘイトスピーチに反対する組織「対レイシスト行動集団(C.R.A.C.)」。編集者で社会運動家の野間易通氏らによって2013年に結成された「レイシストをしばき隊」(しばき隊)を源流とする組織だ。合法・非合法の枠を踏み越えた運動スタイルには、常に賛否の論議を呼び起こしている。また、ネットではTwitterなどを用いた意見表明を活発に行っている。中でも野間氏は昨年4月に自身のTwitterで「艦これ公式いま初めて見たが最強に気持ち悪い」などと発言し、作品ファンから批判を集めるなど、その攻撃性ゆえに常に話題になる組織だ。
Gペンを付けたペンを、床に立てかけたベニヤ板に投げて、ダーツのように遊んで1日を潰していた暗い青春時代。 そんな俺のダークネス&マッドネスのアオハ・アンライドの救いは、漫画雑誌「ガロ」とゴシップ誌「噂の真相」だった。インターネットもない時代、この2つの雑誌を読んで情報飢餓を凌いでいた。 ガロ系漫画のお勧めは、以前日記に書いた。 ・青春こじらせ時代に読んでいて感銘を受けたガロ系漫画ベスト10 さて、そんな私の思い出を作ってくれたガロを出していた青林堂がどうやら大変ことになっているようだ。 ネトウヨ書籍・雑誌を創刊して生き残りを図る ガロを出していた青林堂は、内紛やら経営難やらで、ガロを出しては休刊を繰り返し、てっきり潰れているものだと思っていた。が、が、ががががが! ななななーーんと、幸福の科学の著者を起用して本を出したり、ネトウヨ向けの愛国戦隊大馬鹿日本雑誌を出していた。し、知らなかった!
“韓・嫌中”を題材にした本が書店の特設コーナーに堂々と平積みにされ、電車の車内吊り広告では隣国を嘲笑し、侮蔑するかのような週刊誌記事の見出しを目にすることが珍しくなくなった現在の日本。こうした隣国への差別感情を煽るような言説が溢れる出版業界の現状に対し、業界の中から自らの製造責任を考えようとする団体「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」が立ち上がった。同会の呼びかけ人は都内の出版社に勤務している岩下結氏。会の立ち上げの経緯、この現状に対する問題意識を岩下氏に聞いた。 「ヘイトスピーチや排外主義に関する状況が大きく変わり始めたのは、2011年から2012年にかけてだと思います。民主党政権に批判が集中する中で右寄りの言説が勢いづき、その一方で、韓国の李明博大統領の竹島上陸と中国との尖閣諸島をめぐる騒動で、韓国や中国をはっきりと敵と認識することが許されるような状況ができてしまいま
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「基準引き下げで生存権侵害」生活保護の減額処分取り消し、賠償請求は棄却 鹿児島地裁「厚労相の判断 裁量逸脱や濫用」
「アンネの日記」北海道内で貸し出し増 関心高まり書店も販売増 (03/05 07:20) 札幌市中央図書館で被害に遭い、廃棄される本。グラビアや料理の作り方のページが刃物などで切り取られたり、図書館の管理票が付いた小説の表紙だけ残して、中身が持ち去られたりした 東京都内の図書館などで「アンネの日記」や関連本が破られる被害が発覚した2月下旬以降、同書への関心が高まり、道内の一部の図書館や書店で貸し出しや販売数が増えている。一方、道内でも図書館の蔵書全般でページの破損や盗難の被害が後を絶たない。図書館側も警察に被害届を出すなど、厳しい措置を取らざるを得なくなっている。 道立と札幌、旭川、函館、釧路、帯広、室蘭、北見の各市立図書館によると、アンネの日記関連の被害は4日時点で出ていない。 旭川市中央図書館は問題発覚後の2月21日、「模倣犯の恐れもある」と関連書籍が被害を受けないよう職員に注意を促し
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