堺市北区の前方後円墳「ニサンザイ古墳」(5世紀後半)の発掘調査をしている堺市は27日、古墳周囲の濠(ほり)で新たに5個の柱穴が見つかったと発表した。既に確認されている柱穴30個を含めた位置関係などから、幅約12メートル、長さ45メートル以上の木橋が架かっていたことが判明した。古墳時代の木橋としては国内最大規模で、市文化財課は「橋を使って被葬者が運ばれた可能性があり、当時の埋葬方法を知る上で貴重な史料」と話している。 同課は2013年、柱穴29個と橋脚とみられる木材2本を確認し、架橋の可能性を発表していた。その後1個見つかり、昨年10月からの調査で濠の堤側に5個を発見した。