和歌山市西高松1丁目の県立図書館で2日、貸し出し本などの書籍と映像作品をつなげる企画「図書館シネマ」が初めて開かれた。これまでも図書館主催の映画上映会はあったが、図書館らしい催しにリニューアルした。初回は童話作家・新美南吉をテーマにした。 「図書館シネマ」は、県立図書館内の展示スペースで特集している書籍と同じテーマの映像作品を上映するなどして、もっと本に親しんでもらうとの狙いがある。今のところ春と秋の年2回の開催を予定している。 絵本の「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」などで知られる新美南吉は今年で生誕100年を迎え、県立図書館1階の児童室入り口でも絵本を展示して特集している。2階のメディア・アート・ホールには子どもを中心に約60人が参加。職員による作品解説や詩の朗読の後、「ごんぎつね」の短編アニメの上映などがあった。子ども2人と一緒に来た和歌山市の中三奈さん(40)は「同じ作品でも映像