掲載料を目的にずさんな審査で論文を載せるインターネット専用の粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」が増えている問題で、科学に関して政府に政策提言をする日本学術会議が対応策の検討を始めた。既に、京都大など一部の大学や日本医学会がハゲタカ誌への投稿を控えるよう研究者に求めているが、日本の科学者を代表する機関である学術会議も提言や報告などをまとめ、態度を明確化する見通しとなった。 学術会議は複数の委員会や部、分科会で構成される。このうち、学術情報の商業化や電子化、オープン化に伴い生じる問題について審議する分科会が今月5日、東京都内で会合を開き、ハゲタカ誌対策について議論を開始した。