はじめに 日本の多くの図書館が目録を作成する際に参照している『日本目録規則』が31年ぶりに大きく改訂され、2018年版として2018年12月に刊行されました。資料の捉え方がこれまでの目録規則とまったく異なるので、図書館の現場ではとまどう声も聞かれます。何がどのように変わったのでしょうか。なぜ変わったのでしょうか。 そもそも目録規則とはなにか 図書館にどのような資料があるかを探すために目録が作られ、これにより端末で検索できるようになっています。インターネットを経由して図書館の外から検索できることも珍しくありません。 この目録には、資料のタイトルや著者名などが入力されていますが、標題紙にあるタイトルと奥付のものとが違っていたらどう入力したら良いでしょう。翻訳書の原書名はどう扱えば良いでしょうか。このように、どのような情報をどのように入力するかを決めておく必要があります。 これが目録規則です。