「息子の統一協会の洗脳を解くためマンションを借りて4カ月閉じこもりました。自宅を離れ、家族は全員休職。でも、息子が助かるなら仕事がなくなっても家がどうなってもかまわないと思ってやりぬきました」―。大阪府の70代女性が、統一協会から息子を脱会させた経験を日本共産党の宮本岳志衆院議員と辰巳孝太郎元参院議員に次のように切々と語りました。(速水大地) 息子は学生時代、学生名簿を知りつくす大学事務局員による勧誘で統一協会に入会しました。1990年代半ば、北陸の大学で息子は下宿生でした。彼らは素性を隠し、姓名判断で近づきました。 マインドコントロールの方法は「報連相」といって、息子に「上司」を1人つけ、何でも報告・連絡・相談しなければならないルールを作る。徐々に「自分で判断すると間違う」と思わせるのです。息子は統一協会の寮に移り、協会系企業「一心天助」で魚商バイトし、学内に「原理研究会」をつくる役割を