令和5年度予算案の防衛省関係の概要が19日、判明した。敵のミサイル拠点などを攻撃する「反撃能力(敵基地攻撃能力)」として活用する米国製巡航ミサイル「トマホーク」の購入費には2113億円を計上した。政府は今後5年間の防衛力整備経費を約43兆円にすると閣議決定しており、週内にも閣議決定する来年度予算案には、総額約6・8兆円を計上する方向で調整している。 来年度予算案では、射程を百数十キロから1千キロ以上へ延伸する「12式地対艦誘導弾」の能力向上型開発費に338億円、早期量産へ向けた費用939億円をそれぞれ計上。島嶼(とうしょ)防衛用として開発中の高速滑空弾の研究費158億円、量産費347億円も盛り込み、さらに射程を延伸した能力向上型の開発費として2003億円を振り向けた。 12年度以降の配備を目指す極超音速誘導弾の研究費には585億円を計上した。これまでの研究成果を活用し、誘導弾として運用する