梅雨入りした日本。例年、この季節になると「夜、耳もとで聞こえるプ~ンという音で、なかなか寝付けなかった」「刺されてかゆくて、勉強に集中できなかった」といった声を聞くようになる。この“夏の吸血鬼”である蚊を、寄せつけないコツを教えてほしい! というわけで、世界で初めて蚊取り線香を開発したという大日本除虫菊(大阪市西区)の上山久史専務取締役に直撃した。 赤々と燃える部分の8mm手前から そもそも蚊をやっつけたり、寄せ付けたりしない商品には、スプレータイプやマット式、電気式などがある。この中で、厄介者である蚊をやっつけるために最も適した“兵器”について上山氏に聞くと、即「蚊取り線香です」という答えが返ってきた。 「蚊の殺虫剤のなかでは、迷わずいまも『蚊取り線香が世界で最も空中揮散能力がある』と考えています。たとえばマット式は、最初と最後で殺虫成分の濃度が違う。蚊取り線香は同じ濃度で揮散し、効き目