このところ、木造による中高層ビルの建設が相次いで計画されていることをご存知だろうか? 都心部など広い土地の確保が難しい地域では、その有効活用のため中高層の建物が建てられることが多い。中高層ビルの構造と言えば、RC(鉄筋コンクリート)造や鉄骨造が一般的だろう。しかし、昨年(2016年)12月より新潟市で日本初となる全階木造5階建てビルの建設が始まった。同ビルの用途は総戸数15戸の賃貸マンションで、竣工は2017年8月の予定だ。 なぜ今、木造の中高層ビルなのか。そして、なぜ5階建て以上の木造建築は建てられなかったのか。この日本初の木造5階建てを可能にする技術を開発した株式会社シェルター(以下、シェルター)への取材内容を織り交ぜながら紹介しよう。
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