ソフトバンクは10日、平成21年3月期決算で、750億円の特別損失を計上すると発表した。保有する750億円の債務担保証券(CDO)が全額損失となるため。最終利益への影響は444億円。同社の20年4~12月期の最終利益は581億円で、21年3月期は最終黒字を確保する見込み。CDOは複数の証券を組み合わせた金融商品。同社は18年に英ボーダフォン日本法人を買収した際、同社の債務750億円を繰り上げ償還するためCDOを購入した。同社は昨年10月、CDOに含まれるリーマン・ブラザーズ債など6銘柄が債務不履行になった事実を公表。追加で2銘柄以上が債務不履行になれば750億円全額が損失になると発表していた。