インフルエンザの感染者が全国的に急増していることが、国立感染症研究所感染症情報センターが18日に発表した調査結果で明らかになった。全国約5千カ所の医療機関からの報告では、最新の1週間(8月3〜9日)に受診した1医療機関あたりの患者数は0.99人で、5週連続の増加。「流行開始」の目安の「1人」に近づいた。 季節性インフルも交ざっている可能性はあるが、多くは新型インフルとみられる。過去10年で最も流行の立ち上がりが早いとされた07年のシーズンでも、「1人」を超えたのは11月下旬の週だった。 都道府県別にみると、1医療機関あたりの患者数は、15日に50代の男性の死亡例が報告された沖縄県が20.36人(前週11.79人)で突出。ほかに、奈良県(1.85人)、大阪府(1.80人)、東京都(1.68人)、長崎県(1.50人)、長野県(1.44人)で「1人」を超えた。