ベーシックインカムは、収入に関係なくすべての国民に無条件で毎月一定額を支給する制度。貧困や少子化などの対策に効果的だとされる一方、年金や失業保険などを廃止することから反対の意見もあります。 ヨーロッパ各国で導入の動きがあり、フィンランドが効果を検証するため失業者など一部の国民を対象に来年から試験的に導入するほか、オランダでも自治体レベルで試験的に始まっています。 昨日はスイスで、そのベーシックインカムの導入の賛否を問う国民投票が実施されました。開票の結果、反対が70%を超えて否決。市民運動家の提案による国民イニシアチブで実施されたものの、現在の年金や失業保険をあてても財源不足にいたると政府が反対運動を進め、経済界も労働意欲の減退や生産性の低下をきたすおそれがあると反対しました。右派・左派ともに明確に賛成する政党がなかったことも一因でした。 大事なことは、このような国政の重要問題について国民
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