それぞれのレクチャーの評価基準を「最新情報や開発Tipsなどを分かりやすく,かつ一般化して聴衆に伝える」という点に置けば,3月8日に行われたクリス・テイラー氏の講演,「Controlling and Entire Theatre of War: The Development of Supreme Commander」には,まず間違いなく「F」が付くだろう。だが「面白さ」という視点からみれば,まず間違いなく「A」,いや「AA」ぐらいは軽く取ってしまうはずだ。 2月21日に発売されたばかりのSF RTS「Supreme Commander」を開発したデベロッパ,Gas Powered GamesのCEOであるクリス・テイラー氏は,ゲーム業界の人気者だ。RTSというジャンルを一段高みに押し上げたと評価される「Total Annihilation」(1997年)を制作したあと,独立してGas P
「Game Developers Conference(GDC) 2006」での人気セッションの1つ、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「ワンダと巨像」を扱った「事後分析:『ワンダと巨像』における情緒的キャラクタ制御」。SCEのプロデューサー海道賢仁氏、そしてディレクターの上田文人氏が見守る中、同作のリードプログラマーである杉山 一氏、リードゲームデザイナーの細野淳一氏、アニメーターの田中政伸氏、福山敦子さんが登壇した。 このセッションが行なわれた夜、「6th Annual Game Developers Choice Awards」において、同作はBest Game of The Yearをはじめ、多数の部門で栄冠を勝ち取ったが、このセッションはフロア2つを使ったもので、開場前には長蛇の列ができ、人気の高さを図らずともこの時点で証明していたわけだ。 ■ プログラマの視点から見
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