「セクハラ罪という罪はない」(麻生太郎財務大臣の記者会見発言)や「クソ野郎」(矢野康治財務省官房長の国会答弁)といった発言に対して「現行法令において『セクハラ罪』という罪は存在しない」(矢野官房長の発言は)「信用失墜行為の禁止を定めた国家公務員法に抵触しない」という答弁を閣議決定しました。閣議決定とは行政府トップに位置する内閣(=政府)の統一見解です。 こうしたニュースに関して「閣議決定するようなことか」という反応が多くなされているという情報に接しました。そこで、こうした経緯がなぜ生じるのか。妥当性はどうかという点を考えてみました。 そもそも答弁書の閣議決定の仕組みは 一部に「バカバカしい」という批判もあるそうですが、一義的に主観の問題なのでいったん置いておきます(後述します)。案外と誤解されているのは答弁書の閣議決定は内閣の義務だという点です。 公正を期すために参議院の公式サイト(htt