長崎県南東部の島原半島は、熊本県の天草諸島とともに雲仙天草国立公園を構成する風光明媚にして、南蛮文化とキリシタン受難の歴史に彩られた地域である。 その中心「島原」は穏やかな内海に面した花と湧水の町であり、島原藩時代の政庁「島原城」には五重の天守と三基の櫓が復元され往時の姿を偲ばせている。名城と城下町の来し方をたどり、また半島全域に伝わる郷土料理「具雑煮」も併せて紹介しよう。 島原城の築城は徳川家康の配下で、関ヶ原合戦や大阪の陣で軍功を上げた松倉重政による。1616年大和五条からここ島原へ入封し、1618年より7年の歳月とおびただしい労力を注ぎ込んで完成させた。五重の天守と四九基もの隅櫓が林立する大城郭で、当時4万石の小大名には過分な城でもあった。 そのための重税とキリシタン弾圧により、1637年の天草・島原の乱が勃発。この江戸期最大の内戦を起こした責めを負い松倉氏は2代で断絶した。その後は
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