先の衆議院選挙では、政治とカネの問題を抱えた議員の落選が目立ったが、盛山正仁(前文科大臣)、武田良太(元総務大臣)、牧原秀樹(前法務大臣)、山際大志郎(前衆議院議員)、山本朋広(前衆議院議員)など、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とかかわりの深かった候補者の落選も目立った。 統一教会は国際勝共連合という保守の政治団体を持っているが、同時に、長年にわたって日本の信者に高額献金をさせて韓国に送金してきた。保守政党を標榜する自民党が日本から搾取する団体となぜ手を組んだのか。『宗教と政治の戦後史 統一教会・日本会議・創価学会の研究』(朝日新聞出版)を上梓した宗教学者の櫻井義秀氏に聞いた。(聞き手:長野光、ビデオジャーナリスト) 韓国の嫁不足問題と統一教会の合同結婚式 ──海外のメディアから「なぜジャパン・ナショナリズムの象徴的な存在だった安倍元首相が、コリア・ナショナリズムの統一教会の支援を
