東名高速川崎インターチェンジに近い街道沿いに、2001年年末にオープンした綾はあっという間に関東の讃岐うどんファンの舌を魅了した。高松の人気店「あたりや」で修業、あたりや同様のこだわりを貫くうどん店だ。綾という名前は、店主八河さんが修業時代に過ごした香川の地名の一部をとったもの。綾では「おいしい山の水」も健在。丹沢の蔵元まで仕込み水を汲みに行く。大変な労働だと思うが、この水で練るうどんでないと納得できないという。だしの仕込みもこの水が使われる。水がうどんの生命線だ。小麦粉や醤油、イリコも香川から取り寄せる。ひとつひとつが積み重ねられて綾のうどんが完成される。讃岐流セルフで取る天ぷら、フライも15種ある。お客さんが見ている前で打つうどんは、しっかりとしたコシと喉越しの良さがバランスしている。だしもぐいぐい飲める。イリコは効いているが厭味はない。