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ブックマーク / note.com/yubais (3)

  • 本当の東京砂漠はここにある - SF作家の地球旅行記 伊豆大島編|柞刈湯葉

    「東京には空がない、ほんとの空が見たい」というのは高村光太郎の・智恵子の言葉である。おそらく昭和初期の東京は、工場の排ガスとかで今よりもずっと視界が悪かったのだろう。いまの東京は高層ビルで空が狭いものの、晴れればきれいに青い。 智恵子同様に福島県で育った身としては、平成令和の東京はひたすら狭い場所である。コンビニに入っても棚と棚の距離があきらかに近いし、飲店でも隣の客に肩がぶつかりそうになる。都会の無機質さを「東京砂漠」と表現したりするが、砂漠だったらもっと広々としてほしい。「コンクリートジャングル」の方はしっくり来る。 ところで比喩でない方の「東京砂漠」は実在する。国土地理院の認める日唯一の「砂漠」は、実は東京都内に存在する。日国民の大多数がそこが東京だと認識していない島嶼部である。 伊豆大島はその名のとおり静岡県に近く、また千葉県や神奈川県にも面しているが、行政的には東京都に属

    本当の東京砂漠はここにある - SF作家の地球旅行記 伊豆大島編|柞刈湯葉
  • 穏やかな夜に身を任せるな、老いても石油を燃やせ - SF作家の地球旅行記 相良油田|柞刈湯葉

    生活上の必要性から静岡県に行く用事が発生したので、ついでに相良油田に寄ることにした。文明再興漫画として名高い『Dr. STONE』で、船舶の燃料として登場する油田である。 場所は静岡市と浜松市の間らへんだが、油田の資料館だけあって自分でガソリンを燃やさないと到達困難な場所にある。NAVITIME にも「最寄り駅:なし」と表示され、バス停からも徒歩30分ほどかかるようだ。 展示スペースはかなり小さいが、現在でも試験的な規模での採掘が続けられており、汲みたての石油が瓶に入れて並べられている。館長らしきおじさんに「どこから来たの」と聞かれて答えると、「そんな遠くからわざわざ」と感心されて、今月掘った石油を燃やすところを見せてもらえた。 角瓶に入った原油を燃やすと、赤黒い炎が燃え上がった。絵面だけ見るとウイスキーを燃やしてるようにしか見えないが、アルコールの炎はもっと透明である。 現代人が目にする

    穏やかな夜に身を任せるな、老いても石油を燃やせ - SF作家の地球旅行記 相良油田|柞刈湯葉
  • [翻訳] BioNTech/Pfizer の新型コロナワクチンを〈リバースエンジニアリング〉する|柞刈湯葉

    記事は Bert Hubert による [Reverse Engineering the source code of the BioNTech/Pfizer SARS-CoV-2 Vaccine] を許可を得て日語訳したものです。 はじめにようこそ。この記事では、バイオンテック社・ファイザー社による新型コロナウイルスの mRNA ワクチンのソースコードを、1文字ずつ解読していきます。 記事を読みやすく、正しいものとするために時間を割いていただいた多くの方々に感謝いたします。間違いはすべて私の責任に属しますが、 bert@hubertnet.nl または @PowerDNS_Bert までお知らせいただけると幸いです。〔訳注:翻訳に関する指摘は柞刈湯葉 @yubais まで。〕 「ワクチンのソースコード」だって? ワクチンは腕に注射する液体だろ、そのソースコードって何だよ? と思われ

    [翻訳] BioNTech/Pfizer の新型コロナワクチンを〈リバースエンジニアリング〉する|柞刈湯葉
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