日本人FWが韓国人DFを相手にするとき、どこか気後れするところがある。敵意を剥き出しに挑んでくる韓国人選手の気迫に、思わず怯むのだろうか。綺麗なポストワークやトリッキーなドリブルは、彼らに通用しない。「削ってでも止める」といういささか粗暴な振る舞いに、フェアプレイ精神が行き渡るJリーグでプレイする日本人FWは面食らってしまうのだ。 「そこは全然、気になりませんね」 今季もJリーグでここまで12ゴールをあげている豊田陽平 豊田陽平(サガン鳥栖、28才)は鼻を鳴らしてそう言ってのける。 「負けている気はしないですし、むしろ突っ込んできてくれるなら裏も取れるし、やりやすいところもある。そもそも、Kリーグの関係者は僕のプレイを観て、『韓国人センターフォワードのようだ』と言っていたそうですから(笑)。自分に違和感はないです。Kリーグのチーム相手には、親善試合とかですが、結構ゴールを決めていますし」